全国のうどんを制覇したい!

日本は地域ごとに独自の食文化があり、どこを旅しても生活に密着したうどんを楽しむことができます。うどん専門ブログとして全国各地の超個性派うどんを制覇していきます。

山元麺蔵のうどんは最高レベル さすが「京都一予約が取れない店」

山元麺蔵はミシュランガイドにも掲載されたようなうどん店で、「京都一予約を取るのが難しい」と言われています。讃岐風のエッジの効いたコシのある麺に関西風の出汁があっており、「これまで食べてきた中で最高レベルだったと思います。

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関西のうどんを食べたいと思っていた

「日本三大うどん」といえば讃岐と稲庭は誰もが認める存在で、水沢・氷見・五島・きしめんが三番目を競っていると言われています。しかし三大うどんの三番目がどうなろうが、関西がうどんの本場の一つであることを否定する人はいないでしょう。そして当然ながら京都も「うどん文化圏」に含まれています。

最近は麺が主役のうどんばかり食べてきたこともあり、久しぶりに出汁をしっかりと味わう関西のうどんを食べたいと思っていました。せっかく京都まで行くのですから、寺社巡りだけでなく京都のうどんも味わってみたいものです。

いろいろと調べて見つけたのが「京都一予約を取るのが難しい」山元麺蔵です。

ミシュランガイドにも掲載された店

山元麺蔵は実業団バレーボールチームに所属していた店主がチームの廃部を機に香川で修業し、2006年に開店させた店で、現在ではミシュランガイドにも掲載さるほどの店となっています。かつては京都一長い行列店とも言われていたそうですが、2018年に整理券制を導入し、現在は当日のみの予約を朝9時から電話で受付しています。

予約の案内

店について情報を収集して分かったのは「予約を取ろうにも、そもそも電話がつながらない」ということでした。京都に住んでいる人でもなかなか取れない予約を、日帰りの旅行客が取れるものなのでしょうか?(しかもこの日は三連休の中日)

ダメもとで挑戦してみようということで、腕時計を秒まで合わせておきました。仮に予約が取れなくても、京都なら他に店はたくさんあるでしょう。

「京都一予約を取るのが難しい」店の予約が取れた

拝観受付の行列

のぞみ1号で京都に降り立ち、三十三間堂に到着したのは8:45頃です。予約開始を待っている間に拝観受付の行列がどんどん伸びていきました。

時計を見ながら9時ちょうどに電話したにもかかわらず、案の定電話は話し中の状態です。一旦諦めて三十三間堂を拝観し、外に出てから再び電話してもやはり話し中のままでした。東福寺に向かうべく京阪電車七条駅のホームでふと思い立って改めて電話し、ようやく通じたのが10:05です。呼び出し音は鳴っているものの出てくれる気配が全くなかったのですが、ここを逃したらまたつながらなくなってしまうかもしれません。30コール以上粘ったらようやくつながりました。

店員から告げられたのが「おひとり様のみ、13時20分にだけ空きがあります」。もちろん異論などあろうはずがなく、こうして「京都一予約を取るのが難しい」山元麺蔵の予約を取ることができました。

関西風うどんの名店

kakeudon.hateblo.jp

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これまで食べてきた中でも最高レベルだった

店の外観

山元麺蔵は平安神宮京都市京セラ美術館、京都市動物園等の施設が固まっている一角にあります。予約より少し早めの1時過ぎに到着しました。

予約終了のお知らせ

既にこの日の予約受付は終了していました。

隣の岡北

隣にやはり行列のできるうどん店の「岡北」があります。まるで山元麺蔵が超絶不人気店のように見えます。

予約制の案内看板

少し早かったのですが、カウンター席が空いたので入れてくれました。

カウンター席

店内は四人掛けのテーブル席が2卓ある以外はカウンター席です。写っていませんが、両脇にロールスクリーンが下がっていて一蘭のカウンターのようになっていました。

讃岐うどんではかけうどんが基本メニューですが、関西のうどんということになればきつねうどんを注文すべきだと思っています。

きつねうどん

いろいろと悩みましたが、基本姿勢を貫きました。

薬味を投入したきつねうどん

薬味を投入して準備完了です。

山元麺蔵の麺

店主が香川で修業したということで、麺は完全に讃岐風でした。ずっしりとした質感で、しっかりとエッジが効いています。ふわふわとしていながら奥にしっかりとした弾力があり、温かいうどんでありながらぶっかけうどんのようでした。一方で表面がぬめぬめしており、その分だけ出汁とよく絡みます。

出汁はカツオと昆布が効いており、関西風でありながら想像していたものと全く違って味も香りも色も濃厚でした。甘さも全くありませんでしたが、しっかりと煮込まれた分厚い揚げの甘さが出汁に溶け出し、徐々にいい感じに変わっていきます。

「ふんわりやわらかな麺としっかりと出汁を効かせた透き通るような薄味の出汁」という「京風のうどん」とは全然違っていましたが、想像していた以上に美味しいうどんでした。これまであちこちで食べてきた中でも最高レベルだったように思います。

杏仁豆腐

最後にサービスで出してくれた杏仁豆腐です。

店を出る際には店長と思われる人がわざわざ挨拶をしに来てくれるなど、接客の麺でも気持ちの良い店でした。

山元麺蔵について

主なメニュー

きつねうどん      850円

土ゴボウ天うどん  1050円

野菜天うどん    1100円

鶏ささみ天ざる   1100円

赤い麺蔵スペシャル 1250円

地図

店舗概要

京都府京都市左京区岡崎南御所町34

営業時間 11時~麺が無くなるまで

定休日 木曜・第4水曜

https://yamamotomenzou.com/

※予約の際の電話番号は公式HPをご覧ください。

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