五島列島福江島の「ばらもん亭×シンベエ」では生麺を茹でた五島うどんを味わうことができます。弁当屋とうどん屋の二刀流の店で、地獄炊きはメニューにありません。
是非こちらもご覧ください
五島うどんは基本的に乾麺
五島うどんは長崎県の五島列島で生産されているうどんです。直径2㎜ほどの細麺で見た目はどちらかというとそうめんに近く、それでいてしっかりとした食感を楽しむことができます。
練った生地をひたすら細く延ばしていく手延べ麺であり、生地を細く延ばして乾燥させる際に表面に椿油を塗るところに愛大の特徴があります。
稲庭うどんと同様に基本的に乾麺の状態で出荷されており、「下五島(福江島・奈留島・久賀島)では生麺のうどんが生産される」というWikipediaの記述は事実と異なるように思います。
但し、福江島の「ばらもん亭×シンベエ」だけは生麺を茹でたうどんを食べることができます。
「ばらもん亭×シンベエ」は生麺の店
ばらもん亭×シンベエは福江島の海岸部分から車で7分ほど内陸に入った場所に位置しています。もともとは島内初のセルフ方式のうどん屋でしたが、2023年にリニューアルオープンして五島うどんと弁当屋の二刀流の店に変わりました。
「ここだけでしか食べることができない」と生麺のうどんをアピールしており、メニュー上でも生麺を使用していることを明記しています。一方で本来なら看板メニューになるはずの「地獄炊き」がこちらでは扱われていません。
五島列島を訪れるにあたり事前に現地のうどん事情を徹底的に調べてみましたが、こういう店は他には見つかりませんでした。
ちなみにすぐ向かいにある商業施設の屋上からは福江島の象徴である鬼岳がきれいに見えました。(前日に八波で飲んだ「五島芋」の40度が買えた。)
五島うどんの記事(記事は下に続きます)
ばらもん亭×シンベエの店内
ばらもん亭×シンベエにはうどん屋でおなじみの大釜や茹で上がった麺を冷水で締めるためのシンクは見当たらず、店内のほとんどが弁当屋としてのスペースであるようです。私がうどんを注文すると店員の一人が隅の方に移動したので、恐らく客席から見えない場所に何かあるのでしょう。
弁当が並ぶカウンターの手前にカーテンで仕切ったスペースがあり、そこに二人掛けのテーブルが4卓並んでいて客席となっていました。開店と同時に入ったので他に客は一人だけでした。
麺と出汁が独特だった
地獄炊きがメニューになかったので肉うどんを注文しました。白い細麺に薄茶色の出汁がかかり、良く煮込まれたこげ茶色の肉が載っています。茶色だらけの中に緑のネギという取り合わせが何とも美しく感じました。
細麺で表面はフワフワしているものの中心部はプルンプルンしており、不思議なことに口に入れると太く感じます。どうやらこの「プルンプルン」が生麺の特徴のようです。
スッキリとした出汁はカツオでも昆布でもイリコでもなく、ひょっとしてこれがアゴ出汁なのでしょうか。肉の甘味が溶け出しており、麺によく絡んでコクと旨味を加えていました。
ばらもん亭×シンベエについて
主なメニュー
かけうどん 500円
きつねうどん 550円
肉うどん 680円
ざるうどん 550円
五島豚のジャージャーうどん 740円
地図
店舗概要
営業時間 11:30~13:30
定休日 不定休
このブログのイチオシ記事
「評価に値する」と思われたらワンクリックお願いします。読者登録とブックマークを頂けるともっと嬉しいです。