五島列島中通島の竹酔亭(ちくすいてい)は50年近い歴史を持つ製麺所の直営店で、五島列島初の五島うどん専門店です。看板メニューの地獄炊きは麺の美味さが一番よくわかる食べ方でした。
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五島列島中通島とは?
中通島は福江島に次いで五島列島で二番目に大きな島で、周囲をリアス式の複雑な海岸線で囲まれています。
隣の若松島とは若松大橋で結ばれており、両島の間の「若松瀬戸」には約30もの島々が点在しています。
アクセスとしては船しかなく、私は福江港からフェリーを利用しました。
その場合に到着する港は奈良尾港(南端の赤い下線部)となり、竹酔亭は「現在地」と書かれた場所付近の赤い矢印部分にあります。港からはレンタカーを利用して約1時間でした。
すぐ近くには遠浅の砂浜とコバルトブルーの美しい海で有名な蛤浜海水浴場があります。
うどんを食べた後にこちらで海を眺めて波と風の音を聴いて過ごすのもお勧めです。
ますだ製麺の誕生秘話
竹酔亭は1976年創業の「ますだ製麺」が運営する直営店で1988年に開店しました。
五島うどんは乾麺で保存食として優れており、調理も簡単で地獄炊きなら使用する水も少量で済みます。そのため昭和50年頃はその大部分が捕鯨船や遠洋漁業船などに積み込まれてしまい、一般にはほとんど流通しなかったといいます。
そこで自分でつくることを思いついたのがますだ製麺の創業者です。試行錯誤を繰り返す中で島外にまで販路を拡大し、さらには全国で開催されている物産展を転々として実演販売を繰り返すまでになりました。
しかし島内で五島うどんを食べられる専門店がまだ無かったため、アンテナショップのつもりで損得勘定抜きでオープンさせたのが竹酔亭です。
竹酔亭の店内
竹酔亭は島の南北を結ぶ大動脈である国道384号線沿いに位置しています。福江島を起点として中通島を経由して佐世保が終点となる道路で、当然ながらフェリーを利用しなければいけない海上区間が2ヶ所あります。
10:30開店のところ勘違いして11時に来てしまったため、既に相当混雑していました。
店内はカウンター席・テーブル席・座敷席とあり、一人客からファミリーまで対応できるようになっています。
やはり著名人が多数訪れる店であるようです。
店主の言葉です。「うまいうどんの麺は口ざわりが滑らかで柔らかく引きがあり歯応えがあり歯切れが良いこと。それに茹で立てであれば最高」。「引きがあり」というのがよくわかりませんが、それ以外は概ね同意します。
麺の味が一番わかる地獄炊き
竹酔亭の地獄炊きでは鍋はカセットコンロに乗っていません。
また専用の「うどんすくい棒」もなく、麺は鍋から直接箸ですくいます。
麺がツルツルシコシコしており、福江島の地獄炊きと違ってフワフワ感はありませんでした。うどんと玉子と醤油の相性は抜群であり、この食べ方が一番麺の味が分かるように思います。
アゴ出汁はやはり私にはさっぱりしすぎているようです。醤油を少々加えるとちょうどよい味わいとなりました。
竹酔亭について
主なメニュー
ざるうどん 750円
かれーうどん 750円
肉うどん 750円
地獄炊き 1000円
地獄炊きセット 1200円
地図
店舗概要
営業時間
10:30~14:00(平日)
10:30~14:30(土日祝)
定休日 正月三が日
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