ふじ山食堂は最も富士吉田らしさが感じられる場所でメインとなる通りに面した店で、登山客を相手にしたボリュームのあるうどんを楽しむことができます。醤油ベースのつゆを味噌だれとすりだねで調節する他では味わえないうどんを楽しむことができました。
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最も富士吉田らしい場所に位置した店
富士吉田市の中心部を南北に貫く国道139号線は「冨士みち」と呼ばれており、この地域のメイン通りとなっています。
下吉田駅付近からしばらくの間は商店街が続きますが、富士急行富士山駅近くの金鳥居を過ぎると道の両側に「御師の家」が見られるようになります。「御師の家」は富士講の拠点であるだけでなく登山者にとっての宿泊所でもあり、この地が単なる観光地ではなく信仰の場でもあることを思い知らされることになります。
冨士みちの金鳥居から上宿交差点の区間、富士山に向かって一直線に登っていく最も富士吉田らしさを感じられる道に唯一面しているうどん屋がふじ山食堂です。
築100年の古民家を改装した店
公共交通機関を利用して北口本宮富士浅間神社をお参りする場合、富士山駅から冨士みちを進んで上宿交差点を左折することになります。ふじ山食堂はこの上宿交差点のすぐ手前で道に面しているため、決して迷うということはないと思います。
店は築100年以上の古民家を改装したもので、これまで見てきた吉田うどんの店とは全然違った外観となっていました。
店内は全席小上がりタイプで、玄関で靴を脱いで座敷に上がります。
手前の箱に入った紙に丸を付けて注文します。もともとは地元の人々を相手にした定食屋だったということで、ラーメン屋ご飯ものもメニューに入っていました。富士登山客が山頂まで登り切れるようにと店主が願いを込めてうどんをつくっており、ボリュームのあるうどんが名物の店のようです。
吉田うどんの名店
「味噌だれ」と「すりだね」で味を調整する
注文したのは肉うどんの並で、並みとはいえ量はとんでもない量です。甘辛く煮込んだ肉と茹でたキャベツだけという店が多い中、こちらではネギやなると、ニンジンなどがこれでもかとのせられていて麺がほとんど見えません。ちなみにふじ山食堂では豚肉を使用しています。
ふじ山食堂のつゆはすっきりとした醤油ベースで、味噌だれを加えることで味変することができます。
十分すぎる程太いうどんですが、富士吉田ではこれでも細麺に感じられてしまいます。なめらかな口当たりでモチモチしており、かろうじて啜りこむことができました。肉はさっぱりとしていてキャベツの茹で加減も絶妙であり、「うどん」を食べているということが実感できる味わいです。
味噌だれを投入すると見事に味噌味のうどんになりました。
すりだねはほぼ唐辛子であったように思います。ピリピリ感が加わることで味に深みが増したように感じられました。
食べ歩きの際は要注意
金鳥居をくぐって冨士みちを富士山方向に進み、ふじ山食堂がある角を曲がって直進すると吉田うどんの超有名店「手打ちうどんムサシ」があります。そのためこの2店は食べ歩きをする際にちょうどいい位置関係にあるのですが、どちらも量がかなり多いので注意してください。
讃岐うどんの食べ歩きをする際に1日に5~6軒回るような私でも2軒目は完食するのに死に物狂いになりました。
ふじ山食堂について
主なメニュー
富士登山うどん 800円
肉うどん 800円
湯もりうどん 700円
かけうどん 600円
地図
店舗概要
営業時間 11:00~14:00(平日)
11:00~15:00(土日祝)
定休日 火曜日
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