全国のうどんを制覇したい!

日本は地域ごとに独自の食文化があり、どこを旅しても生活に密着したうどんを楽しむことができます。うどん専門ブログとして全国各地の超個性派うどんを制覇していきます。

〖五島うどん〗お食事処八波のメニューと絶品だった地獄炊き

五島列島福江島の「お食事処八波」で五島うどんの「地獄炊き」を初体験しました。意外な組み合わせの連続で驚かされることばかりではあったものの、「日本三大うどん」にふさわしい立派な味だったと思います。

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うどんを食べに五島列島まで行ってきた

「日本三大そば」といえば「戸隠そば」「出雲そば」「わんこそば」で確定していて異論は全く出ていないようですが、「日本三大うどん」はそうはいきません。「讃岐」と「稲庭」に次ぐ三番目を「氷見」「水沢」「きしめん」「五島」等のご当地うどんが争っています

五島うどん長崎県五島列島で生産されるうどんで、三番手争いではやや優位に立っているようです。しかし味についての評価は高いものの認知度にやや難があり、実は私もまだ一度も食べたことがありません。九州よりもさらに西の沖合にある五島列島は何しろ遠すぎるのです。

しかしいつまでもそんなことは言っていられません。うどんを食べることを第一の目的として五島列島まで行ってきました。

五島うどんとは

五島列島の地図

五島列島福江島から中通島までの5つの大きな島と周辺の小さな島々から成り立っており、長崎から福江島までフェリーなら約3時間・ジェットフォイルなら約1時間半とそれなりの距離があります。北東側の中通島若松島が「上五島」、南西側の福江島奈留島久賀島が「下五島」と呼ばれています。

五島うどんは直径2㎜ほどの細麺で稲庭うどんと同様に乾麺で出荷され、どちらかというと形状はそうめんに似ています。手打ちではなく手延べであり、生地を細く延ばして乾燥させる際に表面に椿油を塗ります。

五島うどんの地獄炊き

煮立った鍋からうどんを直接すくって生卵やアゴ出汁に絡めて食べる「地獄炊き」が人気の食べ方です。

Wikipediaでは「下五島では生麺のうどんが生産される」「地獄炊きを味わえるうどん店は下五島にはほとんどない」等の記述がありますが、私が現地で見てきたものとはかなり異なっています。

もともとはうどん屋だった「八波」

東京を早朝に出発し、長崎経由で福江に到着したのが16:15です。観光は無理な時間なのでホテルで荷物を降ろして夕食をとることにしました。せっかくですから海の幸を味わいつつ、五島うどんも味わいたいものです。

八波の外観

ということで予約しておいたのが「お食事処八波」で、もともとはうどん屋だったということで選びました。

福江港

写真の中央が福江港で、赤丸のあたりに宿泊したホテルと八波が位置しています。

八波の店内

店内はカウンター席のみで、6~7席くらいだったと思います。

メニュー1

メニュー2

うどん屋らしいメニューです。下五島うどん屋ですが、地獄炊きがちゃんとメニューに入っています。

生ビール

まずは生ビールです。長崎港でジェットフォイルに乗るあたりから意識的に水分を我慢しており、美味さは格別でした。

刺身盛り合わせと枝豆

この日の刺身盛り合わせはイサキ・キビナ・ヤズ・タイ・カツオ・イカで、分厚く切ってあります。枝豆も山盛りで驚きました。

五島芋のロック

「五島芋」のロックはいかにも芋焼酎らしいスッキリとした甘さが印象的です。

五島うどんの記事(記事は下に続きます)

www.kamageudon.com

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いよいよ地獄炊きを注文した

刺身盛り合わせと枝豆でほとんど腹が満たされたため、いよいよ地獄炊きを注文することにします。

地獄炊きの鍋

地獄炊きを注文したらまずカセットコンロが出てくるのが五島うどんの常道で、その上に煮立った鍋が置かれます。

生卵とアゴ出汁

生卵とアゴ出汁です。

あご出汁を混ぜた生卵

この二つを混ぜてつけ汁とするのが八波流で、この食べ方は他では見ることはありませんでした。

うどんすくい棒ですくった麺

専用の「うどんすくい棒」を使用して鍋から麺をすくってつけ汁に投入します。

つけ汁に投入した麺

麺の見た目は細くそうめんそのものですが、口に入れると不思議に太く感じます。

八波の麺

フワフワしていますが口当たりはしっかりとしており、舌先でコシを感じました。讃岐うどんとは違うツルツル感は椿油が生み出したものでしょうか。口蓋や舌といった口の中全体で味わううどんですが、のど越しは感じられませんでした。

アゴ出汁と生卵という組み合わせは秀逸で、麺の味をしっかりと引き出していたように思います。

「日本三大うどん」にふさわしい立派な味

意外な組み合わせの連続で驚かされることが多いうどんでした。観光客目当てのクズのようなうどんであることを密かに心配していましたが、「日本三大うどん」にふさわしい立派な味だったと思います。本場の味を体験するためわざわざ五島列島まで来たのは正解でした。

まだ明るい店外

五島列島は日本本土では最も西に位置するため日の入りが遅く、19:30頃店を出ると外はまだまだ明るさを保っていました。

ホテルからの眺望

ホテルに戻って自室から見た眺望です。

お食事処八波について

主なメニュー

かけうどん        500円

ざるうどん        650円

カレーうどん    650円

地獄炊き           850円

刺身盛り合わせ  時価

地図

店舗概要

長崎県五島市栄町5-15

営業時間 18:00~2:00

定休日 月曜日

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