観音寺市のカマ喜riはユニークな店名とおしゃれな雰囲気が特徴の店で、最上級の麺と出汁と天ぷらを味わうことができます。おすすめメニューは「うどん・とりちくの天ぷらセット」です。
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食べ歩きは時間との勝負
讃岐うどんの食べ歩きをする際、限られた時間で何軒も回らなければいけないため、タイミングというものは意外にバカにならないものです。
香川ではうどん屋の営業時間は9時とか10時くらいから始まって14時までという事例が最も普通です。ただし人気店の場合は開店前に行って並んでいないと長大な行列に巻き込まれてしまうことになり、そこで大幅に時間をロスしてしまいます。その一方で13時を過ぎれば売り切れで閉店していることを覚悟しなければいけません。
讃岐うどんの食べ歩きは時間との勝負でもあるのです。
タイミングを合わせられそうにないためこれまで後回しにし続けてきた店はいくつもあります。その中で今回こそ行こうと思っていた店が2軒あって最優先でスケジュールを組んだ訳ですが、そのうちの一つが観音寺の「カマ喜ri」です。
これまで後回しを繰り返してきた店
「観音寺に少し変わった店がある」ということで、カマ喜riの存在は随分前から知っていました。
しかし高松を拠点とした場合、開店時間である11時の少し前に観音寺にいるという計画は意外に組みにくいものです。またネット上の記事に共通して書かれていた「まるでカフェのよう」という表現にも「とんでもないうどんを食べさせられるんじゃないか?」というような警戒心を感じてしまい、食べ歩きの際に後回しを繰り返してきました。
高松から一般道を利用して車で約1時間43分、観音寺駅から徒歩約30分で、車でも電車でも大変な場所ではありますが、そうはいってもいつかは行かないといけない店です。高松駅前で朝8時に車を借り、高速道路で一気に上戸うどんまで行ってから戻ればいい時間にカマ喜riに着けそうです。
店名に込められた秘密
カマ喜riは幹線道路の国道11号線から少し奥まった県立香川西部支援学校の真ん前に位置しています。目立つ看板のようなものは一切ないため最初はこれがうどん屋だとは全く思えず、周辺を車でウロウロすることになりました。
創業は2012年で、会社勤めをしていた店主が脱サラして修行し、父親が経営していた電気屋をリノベーションして開店させました。当初は釜あげうどん専門店にするつもりだったことから「カマ」、夫人の名前から「喜」をとり、「カマ」と「喜」なら「カマキリ」しかないということで現在の店名になったといいます。
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柔らかな雰囲気の店内
何しろ暑さが尋常ではなく、外で並んでいる人など一人もいませんでした。
しかし開店5分前になるとさすがにみんな駐車場の車からワラワラと出てきます。木製の扉の左側に架けられた木の札に「カマ喜ri」と記されており、これが唯一の看板でした。
黒板にチョークで書かれたメニューがまるでモスバーガーのようです。香川で初めての店に入る際は「どうやって注文するのか?」と多少は身構えるものですが、これでずいぶんと印象が和らぎました。
噂通り店以内はおしゃれで、テーブルはよく見ると板とパイプで出来ています。店の雰囲気を考えてデザイナーが作ったもののようです。
私は第一陣で入店したのでカウンター席でしたが、満席になって以降の客はテラス席へ回されていました。
麺も出汁も天ぷらも全てハイレベル
カマ喜riのうどんはちくわやかまぼこ等の食材を使用してドンブリ内に顔を描いているのが特徴です。最初は常連客にだけやっていたことがSNSで評判になり、最近では全ての客に実施しているそうです。
いつものイリコ風味の出汁と違い、すっきりとした甘さが感じられました。肉の味が溶け出した博多の肉うどんのダシのようです。アゴ出汁を使用しているということで、その風味なのかもしれません。
看板メニューは「うどん・とりちくの天ぷらセット」ということで、かけうどんのセットを注文しました。注文してから天ぷらに取り掛かっているため、揚げたてでサクサクです。
驚きの極太麺ですが、ゴリゴリ感は全くありませんでした。モチモチつるつるした食感で、柔らかくてそれでいてしっかりとしたコシもありました。この食感を出すために、生地は最低三日間熟成しているそうです。
麺も出汁も天ぷらも全てハイレベルなうどんで、もっと早く食べに来るべきであったと思っています。
うどんやカマ喜riについて
主なメニュー
かけうどん 400円
つけうどん 450円
しょうゆうどん 400円
釜あげうどん 450円
とりちく 350円
地図
店舗概要
営業時間11:00~14:00
定休日 日曜日
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