巣鴨の古奈屋は「とげぬき地蔵」として有名な巣鴨の高岩寺の隣にありますが、横丁のわかりにくい場所なので迷う人も多いかもしれません。有名なカレーうどんは想像していた以上にしっかりとした辛さで、食べていてご飯が欲しくなりました。
元スパイダースのマネージャーが開いた店
古奈屋は元芸能プロダクション社長で元スパイダースのマネージャーであった戸川貞一氏が昭和58年に創業した店で、うどんに関しては独学で学んだといいます。
当初はカウンターのみのたいへん狭い店であったといいますが、昨年10月に隣接した店舗との間の壁をぶち抜いて3倍の面積にリニューアルしました。
現在では巣鴨本店の他に都内で2店、横浜に2店の計5店舗展開しています。
巣鴨本店は表通りである「巣鴨地蔵通り」から横に入った場所にあり、横丁の中央に位置しているため通りからだと気付きにくくなっています。単純に「とげぬき地蔵の近く」というようなざっくりしとしたイメージだけで探すと見つからないかもしれません。
カレーうどんは100年以上の歴史がある
「カレーうどん発祥の地」とされている店は東京に2ヶ所あるようですが、20世紀に入ったばかりの頃に誕生した100年以上の歴史があることは間違いないようです。
「カレーうどん」「カレー南蛮」と呼び方は様々ですが、一般的なものとしては鰹節などの和風だしのつゆにカレー粉を溶き、片栗粉でとろみをつけたスープをうどんにかけたものが多いようです。
私自身は何となく「カレーうどんは邪道」であると考えており、これまで一度も食べたことはありませんでした。「本場香川でも普通にある」と書かれたものを見ましたが、かつて高松に住んでいた半年、カレーうどんを食べている人は一人も見たことがありません。
カレーうどんの名店
スープが抜群に美味かった
そうはいっても巣鴨に来た以上、古奈屋を訪れない訳にはいきません。
紙エプロンを着用しないとはねた汁がかかって服が大変なことになります。
カレーうどん以外に普通のうどんやカレーつけ麺もあり、熟慮の結果「もちカレーうどん」を注文しました。カレーうどんの上に揚げたもちとインゲンがトッピングされ、レモンゼリーがサービスで付いてきます。
スープがしっかりとした味わいであったのが最も印象に残っています。辛さは事前に予想していた以上ですが、しっかりとしたコクと深い味わいがあってどことなく甘さもあり、単につゆでカレー粉を溶いて片栗粉でとろみをつけたというようなものではありません。
カレールーは野菜・果物・肉を原型がわからないほどじっくり炒めてから煮込んだもので、これを4種類ブレンドしたかつおだしで溶き、大量のミルクで味を調えているようです。細めのモチモチしたうどんにしっかりと絡みついてインパクトのある味わいになっていました。
ご飯が欲しくなるうどんだった
スープはそれだけ飲んでも大変美味しく、汗をかきながらも最後の一滴まで飲み干しました。カレーが米と合わないはずがなく、トッピングをもちにしたのは大成功でしたが、まる彦の「マナツ」や丸亀製麺の「うま辛辛辛辛辛担々うどん」のように「追い飯」があってもいいように思います。
それだけ食べていてご飯が欲しくなるうどんでした。
営業時間 平日 11:00~16:30
土日祝日11:00~18:30
定休日 火曜日
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