牧のうどんは博多の三大うどんチェーン店のひとつです。スープを良く吸う麺は「食べても減らない魔法のうどん」と言われ、昆布が効いたスープと合っていました。
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重要な交通の拠点にあるうどん店
福岡市内はバス路線が網の目のように張り巡らされており、特に博多駅前と天神はバス停の数が多いことに驚かされます。
博多駅に隣接した博多バスターミナルは「バスターミナル」を名乗っているものの実は地上9階地下1階の巨大な商業施設で、その中で1~3階をバスターミナルとして使用しています。福岡市内の大半の路線に加えて周辺地域への高速バスまで乗り入れており、福岡の人にとっては重要な交通の拠点です。
写真は朝の9時過ぎに撮影したものなので構内は落ち着いていますが、初めて足を踏み入れた時はちょうど夕方のラッシュ時であったためここが人で埋め尽くされていました。
福岡市民にとって重要な場所の地下1階に位置しているのが牧のうどん博多バスターミナル店です。
創業51年の人気店
牧のうどんはウエストや資さんうどんと並んで博多の三大うどんチェーン店のひとつとされています。もともとは福岡県糸島市の牧という場所にあった製麺所で、「牧にあるうどん屋」から牧のうどんという店名になりました。1973年に糸島市に1号店がオープンしたということですから何と創業51年で、現在は福岡を中心に佐賀・長崎含め18店舗を展開しています。
茹で上がった麺を冷水で締めない
どうやら「釜揚げ 牧のうどん」というのが正式な屋号のようです。茹で上がったうどんをいったん冷水で締め、それを再び温めてから出汁をかけて客に出すのが通常のうどんであり、これは讃岐も博多も同じです。その一方で茹でている麺を釜から直接どんぶりに取って食すのが釜揚げうどんで、冷水で締めていないのでふわふわモチモチした食感を楽しむことができます。
釜揚げの麺にこだわりのスープをかけて食べるのが牧のうどんです。「出汁」でも「だし」でもなく「スープ」と呼ぶのが正式なようです。
麺の硬さを選べる
牧のうどん博多バスターミナル店は1階からエスカレーターで下るとすぐ目の前にあります。博多を代表する人気店だけあり人の出入りは盛んでした。
うどんだけでなくそばも扱っており、チェーン店らしくメニューは豊富です。また、牧のうどんでは麺の硬さを自分で選ぶことができます。(食券を渡す際に聞かれる。)
夕食にはまだ早い時間帯ではありましたが、それでも店内はそこそこ混んでいました。私が見たところそばを食べている人はおらず、みんなうどんを啜っていたようです。
それぞれの席に薬味が置かれており、ネギは取り放題のようです。
博多のうどん
食べても減らない魔法のうどん
私が注文したのは恐らく一番人気だと思われる「肉ごぼう天・かしわセット」で、めんの硬さは普通で頼みました。小さなやかんには継ぎ足し用のスープが入っています。
肉の煮汁が溶け込んでスープが既に茶色くなっています。博多のうどん出汁はあっさりしているイメージがありましたが、どちらかというとこってりしていて煮込んだ肉の甘さと香りになっていたと思います。またごぼう天は衣が膨れ上がっており、食感は牡蠣のようでした。
麺は柔らかでコシや弾力が絶無です。硬さ「普通」で頼んでこれだったのですから「柔らかめ」だといったいどうなるのでしょう。フワフワしていましたが口の中にねっとりと吸い付いてくるようで、食べていて快感でした。
普通は食べ進めるにつれてスープが見えてくるはずですが、かなり食べたはずなのに一向に出てくる気配がありません。牧のうどんの釜揚げめんはスープを吸いやすく、食べている間にもどんどん膨らむため、「食べても減らない魔法のうどん」といわれています。
そのままではスープが無くなってしまうため、そうならないようやかんの中のスープを継ぎ足します。
ここまで食べてもスープは見えてきません。食べては継ぎ足しを繰り返します。
やかんの中のスープはここまで減っていました。
うどんもかしわ飯もめでたく完食しました。
牧のうどん博多バスターミナル店
主なメニュー
たまごうどん 520円
丸天うどん 530円
肉ごぼう天うどん 760円
丸天ごぼう天柏セット 760円
肉ごぼう天・かしわセット 810円
地図
店舗概要
営業時間 10:00~23:00
定休日 不定休
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