全国のうどんを制覇したい!

日本は地域ごとに独自の食文化があり、どこを旅しても生活に密着したうどんを楽しむことができます。うどん専門ブログとして全国各地の超個性派うどんを制覇していきます。

麺処綿谷丸亀店は大量生産ぽいが美味い

麺処綿谷丸亀店は香川県でも屈指の讃岐うどんの大型店で、少しでも客を待たすことなくうどんが提供できるようスタッフの配置に細かい工夫をしています。いかにも機械で大量生産したような麺でしたが、イリコの旨味が凝縮させたような出汁と絡んで大変な美味しさでした。

県内でも屈指の大型店

麺処綿谷丸亀店は予讃線丸亀駅徒歩約9分で、海が間近な広々とした場所に位置しています。

麺処綿谷丸亀店の外観

店はかなり大きく大勢の店員が働いており、店主もしくは家族だけで運営するこじんまりとした店が多い讃岐うどんの世界ではかなり異色な存在ではないかと思います。

麺処綿谷丸亀店の店内

店内も広々としており、「さぬきうどん全店制覇攻略本」によれば客席は130席もあります。あの小縣家が90席、山越が100席、長田in香の香でも120席ですから、麺処綿谷丸亀店は香川県内でも屈指の大型店なのではないかと思います。(ちなみにわら家は200席、山田家本店は300席)

1995年から96年にかけて高松に住んでいた私は丸亀方面にはしょっちゅう出かけていましたが、これほど大きな店に関する記憶が全くなく、今回の旅に備えて情報収集をしている中で初めて見つけました。どうやら1997年に開店した店のようです。

客を待たせないためのセルフ

麺処綿谷は1948年に丸亀市で開店した食堂が起源で、その後企業向けの給食として弁当の製造販売を始めます。1989年に多度津にある造船所の社員食堂の経営を始め、その中で製麺所から仕入れたうどんも提供するようになりました。

社員食堂のうどんを自力で作れるようになると今度は「うどん店を出してみたい」となるのは自然の流れです。このようにして1997年にオープンしたのが麺処綿谷で、当時の座席数は40席だったといいます。

麺処綿谷の公式HPには「綿谷がオープンした1997年当時は、うどんのセルフ店といえば、うどん玉だけをもらって、お客様自身が麺を温め、ダシをかけトッピングするのが主流でした。綿谷でのセルフとは、経費削減ではなくお客様に少しでも待ち時間を少なくお渡しする究極の手段です。うどんは『完全な形』でお渡しして、後はセルフ方式にしました。」と記されています。

綿谷の歴史は急増する客に「いかに待たせないでうどんを提供するか」という試行錯誤の中にあるようで、現在ではスタッフは「①麺をゆがく人②玉取りをする人③注文を聞く人④麺を温める人⑤具のトッピングをする人⑥ダシをかけてお客様に渡す人⑦レジの人」という7つの持ち場の中に配置されているそうです。

現在は行列時は注文してレジを終えるまでに1人あたり10秒という早さになったということで、多少行列があってもそれほど待たずにうどんを食べることができるようになりました。

個性的な讃岐うどん

kakeudon.hateblo.jp

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大量生産ぽいが美味い

麺処綿谷のかけうどん小

麺処綿谷丸亀店の看板メニューは肉ぶっかけだったようですが、それを知らなかった私はいつも通りかけうどんの小を注文しました。

かけうどんとちくわの天ぷら

「小」にしては一玉の量が多いようです。15種類あると言われる天ぷらの中からちくわの天ぷらを取りました。

モチモチした食感の麺は程よい弾力もあり、一方ですべすべした口当たりも楽しむことができます。濃厚でイリコの旨味が凝縮させたような出汁とうまく絡んでいました。「山下」や「田」のうどんに比べるとやはり機械で大量生産したうどんのように感じられましたが、それでも相当な美味さだったと思います。

麺処綿谷丸亀店について

主なメニュー

かけうどん240円

ぶっかけ    270円

肉うどん    470円

肉ぶっかけ 470円

地図

店舗概要

麺処綿谷丸亀店

香川県丸亀市北平山町2-6-18

0877-21-1955

営業時間8:30~14:00

定休日 日曜・祝日

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