めんこや小江戸店は川越のシンボルである「時の鐘」のすぐ近くに位置しています。日本全国に「ご当地うどん」は数多くありますが、東京の西部から埼玉にかけての武蔵野台地で広く食べられているのが「武蔵野うどん」です。めんこやでは本場の正当な武蔵野うどんを味わうことが出来ます。
実は埼玉県は第2の「うどん県」だった
武蔵野台地のある地域はもともと関東ローム層に覆われた水はけのよい場所で、雨が降ってもすぐにしみ込んでしまうため米ではなく小麦の生産が盛んであった地域です。そのため人々の間では地元産の地粉を使って打ったうどんが多く食べられていました。
基本的には茹でた後冷水で締めた太麺を温かいつけ汁で食べるというスタイルで、つけ汁には豚肉、ネギ、油揚げ、キノコ等が入っているのが普通です。
武蔵野うどん以外にも埼玉には加須、熊谷、鴻巣といった地域ごとにご当地うどんがあります。そのため農林水産省がまとめた「米麦加工食品生産動向」による「生めん類の都道府県別生産量」によると、埼玉県は「うどん県」の香川県に次いで全国で第2位のうどん生産県となっています。
時の鐘のすぐ近くに、川越の観光を活性化させるために開店した店
川越を観光する場合、誰もが蔵造りの街並みが続く中央通りと時の鐘は外さないと思います。
時の鐘が面する鐘撞通りを100mほど進んだ先にめんこや小江戸店は位置しています。
別の場所にある本店はガッツリうどんが食べられることで人気の店でしたが、川越の観光をより活性化させたいと平成28年11月に2店舗目としてオープンさせたのが小江戸店なのです。
正統派の武蔵野うどんのようですが、「京風カレーうどん」という変化球もあるようです。
私が座った一階席は全てテーブル席でしたが、二階には座敷席もあって蔵作りの町並みを一望しながらうどんを味わうこともできるようです。平日ではありましたが一階はほぼ満席状態でした。
武蔵野うどんの世界
噛めば噛むほど美味しくなるしっかりとした味わいだった
一番人気の肉汁うどんです。
モチモチツルツルしたうどんを「喉で味わう」讃岐うどんに対し、武蔵野うどんは醤油味のつけ汁を纏ったうどんをしっかりと噛んで味わいます。
つけ汁にはこれまで食べたどの武蔵野うどんよりも味の強い豚肉と長ネギがたっぷりと入っており、具に負けないようつけ汁自体も強めの甘辛い醤油味となっていました。太くてコシが強めで、手打ちのために長さはまちのうどんに強めの味のつけ汁がしっかりと絡み、噛めば噛むほど美味しくなる、しっかりとした味わいとなっていました。
めんこや小江戸店
営業時間:11:00~15:00(月~木)
11:00~16:00(土日祝)
定休日:金曜
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