めりけんや高松駅前店はその名の通り高松駅の真ん前で早朝から営業しています。伝説の「連絡船うどん」を運営していた店で、久しぶりに懐かしい味を思い出すことができました。
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今や伝説の「宇高連絡船のうどん」
瀬戸大橋が完成するまで、四国に入る最も標準的なルートは岡山から宇野線で宇野へ向かい、そして宇高連絡船で高松に出るというものでした。船の後部甲板ではうどんが販売されており、連絡船が廃止となって36年が経過した今でも讃岐うどんのオールドファンは潮風に吹かれて海を見ながら食べた思い出を熱く語ります。
かつての宇高航路を記録した動画にもうどんがしっかりと記録されていました。(うどんの映像は4分過ぎから)
両親が共に徳島出身だった私は宇高連絡船に乗る機会も多く、そのたびにうどんを食べた記憶があります。冷凍麺などまだない時代にたっぷりと時間が経過した茹で置きのうどんなど今思えば美味いはずがないのですが、それでも四国へ向かう(あるいは四国を離れる)船の甲板上で食べたうどんが格別なものだったことだけははっきりと覚えています。
瀬戸大橋の開通により宇高連絡船が廃止されると、かつて連絡船のうどんが果たしてきた役割を期待されたのが高松駅構内のその名も「連絡船うどん」です。関係者にヒアリングを繰り返してかつてのうどんを可能な限り再現したといい、1995年に転勤で高松に赴任した私が最初に入ってたまげたのもこの店でした。当時この連絡船うどんを運営していたのが「めりけんや」です。
連絡船うどんは高松駅の改良工事のため跡形もなくなってしまいましたが、高松駅から一歩外に出ると目の前にめりけんや高松駅前店があります。
高松駅前の行列店
めりけんや高松駅前店はその名の通り高松駅の真ん前にあり、最近では完全なる行列店になったようです。
朝の7時から営業しているので、高松駅に到着して朝食をとる場所として適しています。サンライズ瀬戸であれ高速バスであれ、高松駅で下車して目の前にこんな光景があれば迷わず列に並んでしまうでしょう。
めりけんやはJR四国が運営するうどん店です。四国の文化を一人でも多くの人に伝えることを使命としており、香川県内だけでなく東京・神奈川・大阪でも出店しています。(上野駅や秋葉原駅構内の「親父の製麺所」も系列店です。)
その知名度は半端なく、今や旅行情報誌の讃岐うどん人気ランキングで上位入賞するほどの店となっています。
めりけんやは2021年7月に次いで2回目で前回は「連絡船うどん」の味を求めて訪れたのですが、期待していた味と随分違っていたような記憶があります。今回改めて確認しようと思い、3日目の朝食の場に選びました。
高松駅周辺で食べられるうどん
この日も行列ができていた
めりけんやの前にはこの日も行列ができていました。
大きな荷物を抱えた、一目で旅行客とわかる人が多かったように思います。
しっぽくうどんは香川でも大ブームなようです。今回訪れたほぼ全ての店でメニューとなっており、地元の人々はみんなこれを注文しているように見えました。
いろいろな場所で讃岐うどんを食べてきましたが、ウィンナー天というのは初めてです。
店内はカウンター席のみで55席あります。
懐かしの「連絡船うどん」の味だった
今回の旅で通算9杯目のかけうどん小です。
いつものちくわ天に加え、ウィンナー天も取りました。
麺は中太で透き通っており、エッジも立っていて模範的な讃岐うどんのようです。モチモチしていてしっかりとしたコシもあり、表面がねっとりとしていてイリコが効いた濃いめの出汁がよく絡みます。懐かしの連絡船うどんの味そのものでした。
ただし、ソーセージ天はパサパサしていてお勧めしません。
めりけんや高松駅前店について
主なメニュー
ぶっかけうどん(小)360円
かけうどん(小) 280円
釜たま(小) 380円
しっぽくうどん 500円
地図
店舗概要
営業時間7:00~20:00
定休日 無休
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