高松の宮武うどんは初代に弟子入りした二代目がのれん分けを許されて誕生した店で、屋号を初めてして何から何まで譲り受けています。機械を一切使わない「手切り」の店らしいうどんは強めの出汁とよく絡んでいました。
伝説的有名店だった初代「宮武」
「宮武」といえばかつて香川に存在した伝説的な有名店です。地元のうどん好きから熱烈に愛された「宮武ファミリー」の本家で、現在も残る「ひやひや」「ひやあつ」「あつあつ」という呼称の発祥の地でもあります。テレビが讃岐うどんを取り上げる際に必ず取材する店で、琴平にあった店の様子は多くの人に知られていました。
20年ほど前に四国を旅した際に一度だけ宮武を訪れたことがあり、田舎のおっちゃんそのものの店主がうどんを打つ姿を実際に見て、「テレビのまんま」と思ったことを記憶しています。
二代目の店はやけに目立つ場所にあった
そんな宮武も2009年に閉店してしまいましたが、その直後に元和食職人の現店主が弟子入りし、手打ちうどん作りとダシの取り方を直接伝授されました。そして屋号に加えて暖簾やお品書き、釜や麺棒、包丁に至るまで譲り受けたといいます。
そして新たに「宮武うどん」としてオープンしたのが2010年です。先代の店は田園風景の中にあったように記憶していますが、二代目の店は街道沿いのやけに目立つ場所にありました。
「ひやひや」「ひやあつ」「あつあつ」の元祖の店らしく、それぞれの呼称についての説明書きが入口の脇に掲げられています。地元では「ひやあつ(冷たい麺に熱い出汁)」が人気なのだそうですが、私はあのぬるさがどうにもなじめないので「あつあつ」にします。
讃岐うどんの名店
店内に怪しさは全くなかった
店内は明るく広々としており、讃岐うどんの有名店にありがちな怪しさは一切ありません。
繁華街のど真ん中にあった「手打ち十段うどんバカ一代」ほどではありませんがサインが数多く飾られています。有名店だけあって芸能人の来店も多いようで、麺通団団長のサインもありました(当然来ているだろう)。
北は北海道から南は沖縄まで、日本中から来店しているようです。スペースが残っていなかったので、私は貼りませんでした。
うどんのお代わりといえば谷川米穀店が有名ですが、宮武うどんでもできるとは知りませんでした。
捻じれた麺に強めの出汁がよく絡んでいた
註文したのは「あつあつ」の小です。
ちくわのてんぷらも合わせて取りました。機械を一切使わない「手切り」のうどんらしく麺の太さがまちまちで捻じれもあります。見るからにコシが強そうなうどんですが、全体的にふんわりしていたように思います。
出汁は強めで色も味も濃く、捻じれた麺としっかり絡んでいます。青竹打ちの平麺が特徴の佐野ラーメンを思わせるうどんでした。
宮武うどんについて
主なメニュー
ひやあつ250円
あつあつ250円
ひやひや250円
地図
店舗概要
宮竹うどん
087-886-0939
営業時間9:30~15:00
定休日 水曜
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