全国のうどんを制覇したい!

日本は地域ごとに独自の食文化があり、どこを旅しても生活に密着したうどんを楽しむことができます。うどん専門ブログとして全国各地の超個性派うどんを制覇していきます。

〖秋田〗無限堂の人気メニュー 比内地鶏つけ麺ときりたんぽ鍋を食べてきた

無限堂大町本店は秋田を代表する稲庭うどんの有名店で、TVの取材も入るような店です。人気メニューの比内地鶏つけ麺は極細麺と甘辛のつゆが調和しており、比内地鶏のジューシーさは素晴らしいものがありました。

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超高級品である稲庭うどん

世の中に「日本三大〇〇」というものは数多く存在しますが、二つは確定しているものの三つ目が怪しいというのがほとんどです。

タモリ倶楽部のネタにまでなった「三大大仏」、大宰府と北野だけが確定している「三大天満宮」、久能山と日光以外全て自称である「三大東照宮」など枚挙にいとまがありません。「三名瀑」や「三名園」というような三つとも文句のつけようがないという事例は極めてまれだと言っていいでしょう。

これは「日本三大うどん」についても同様で、水沢・氷見・五島・きしめん等の中からそれぞれの地域において都合の良いものが讃岐と稲庭に次ぐ三番手とされているようです。逆に言うと、讃岐と稲庭がうどん界における東西の横綱とみなされていることは間違いありません。

庶民の日常の食事であった讃岐うどんに対し、稲庭うどん秋田藩の殿様が参勤交代の際に献上品として江戸まで持って行ったような超高級品です。うどん屋の数がコンビニよりも多い香川のようにはいかないでしょうが、それでも新幹線の終点である秋田駅周辺には多くの店があるだろうと当初は思っていました。

しかし秋田のうどん事情は想像していたものと少し違っていました。

意外だった秋田県内のうどん事情

稲庭うどんは長らく門外不出・一子相伝の製法で作られており、生産量が少なく高価であったことから納める先も秋田藩の殿様や宮中に限られ、庶民が食べられるようになったのは秘伝の製法が公開された昭和以降です。

3~4日かけて手作業で作られたうどんはそのほとんどが乾麺として流通しており、食事をするための店を秋田駅周辺に出しているのは私が調べた限りでは三社だけでした。

1983年創業の無限堂は湯沢市稲庭町の本社工場に加え、秋田駅周辺に3つの直営店を構えています。創業者である大島家には守護神として龍神社があり、この龍神を「無限白龍神」と称していることから無限堂という社名となりました。

TVの取材が度々入るような店で、2022年12月4日に放送されたTBS「バナナマンのせっかくグルメ」では秋田駅前店の「冷やしじゅんさい梅うどん」が取り上げられています。

無限堂大町本店に行ってみた

無限堂の本店がある大町は江戸時代に地域の商人を強制的に移住させてつくった街で、当時は現在の銀行にあたる両替商や呉服店が軒を連ねており、藩内の商業の中心地として重要な場所でした。現在でも県内一の歓楽街だといいます。

無限堂大町本店

本店は秋田駅から徒歩20分くらいの場所にあり、東京から始発の秋田新幹線に乗って現地に到着したのは開店時間である11時の少し前でした。

本店の建物

本店というだけあって規模も大きく、ひょっとすると製麺をする工場も併設しているのかもしれません。

お品書き

メニュー

無限堂は稲庭うどん以外のメニューも充実しており、「きりたんぽ」や「比内地鶏」「はたはた」なども注文することができます。

本場で堪能した稲庭うどん

kakeudon.hateblo.jp

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一番人気のメニューを試してみた

この後、秋田駅発11:49の電車で湯沢まで行く予定となっており、これに乗り遅れると入念に組んだこの日の予定が全て狂ってしまうため、ここで長居することは絶対にできません。店が開くと同時に一番乗りで飛び込みました。

店内の様子

案内された一番手前のテーブル席からだと店内はこじんまりとして見えましたが、通路を抜けた先には巨大なスペースがあるようで全貌はよくわかりません。

比内地鶏つけ麺

一番人気のメニューだという比内地鶏つけ麺が登場したのは意外に早く、注文して10分後くらいだったと思います。

無限堂の極細麺

白くツヤツヤした麺は予想していた以上に細く、うどんというよりもそうめんに近いという印象です。極細麺なので一本一本のコシや弾力はそれほどでもないのですが、箸でまとめて取るので全体としてはかなりのものを感じました。それに加えて舌触りとのど越しの良さが素敵です。

つゆは甘辛でシイタケの風味がプンプンしており、極細麺と調和していました。何よりも中にゴロゴロしている比内地鶏のジューシーさは素晴らしいものがありました。

冷たい麺と熱いつゆという取り合わせはラーメンでは一般的ですが、うどんでは珍しいものがあります。讃岐うどんの「ひやあつ」も過去に1回しか食べたことのない私にとって、何とも新鮮な体験でした。

きりたんぽ鍋も食べてみた

きりたんぽ鍋

18時過ぎに秋田駅に戻り、最終の秋田新幹線まで1時間くらいあったため、今度は秋田駅前店できりたんぽ鍋(小鍋)も食べてきました。鍋以外にもきりたんぽ田楽焼き、県魚であるはたはたの一匹寿司、比内地鶏の塩焼きや親子丼なども注文できるようです。

伝承の味処 無限堂 大町本店について

主なメニュー

二味うどん          880円

大判きつねうどん       980円

比内地鶏つけ麺      1390円

はたはた天ぷらうどん 1400円

きりたんぽ鍋(小鍋) 1280円

地図

店舗概要

秋田県秋田市大町1-3-2

営業時間  11:00~14:00 17:00~21:30

定休日 不定

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