長田うどんはかつて「西の長田」とまで呼ばれたほどの人気店です。「満濃うどんトライアングル」と呼ばれた超激戦区に位置しており、お家騒動が勃発したもののだしの改良で盛り返してきました。メニューは釜あげうどん・釜あげたらいうどん・冷やしうどんだけで、「正統派の極み」という味わいでした。
お家騒動から復活した「西の横綱」
長田うどんは谷川米穀店と同様に讃岐うどんの伝説的ガイドブック「恐るべきさぬきうどん」第1巻で紹介されており、そこでは「西の長田、東のわら家」と書かれています。1954年の創業以来60年以上ほぼ釜揚げうどん一本で勝負してきた店で、地元の人々や旅行客に愛されてきました。
最大の特徴はだしで、讃岐山脈を流れる天然水を使用して昆布とイリコからとっています。しかし先代の当主が他界するとお家騒動が勃発したようで、一部の職人が店を出て「長田in香の香(ながたいんかのか)」をオープンさせてしまいます。最近では「長田」といえばこちらばかり取り上げられているように思いますが、本家の長田うどんも二代目当主がだしを改良して盛り返しているとも聞きました。
超激戦区の「満濃うどんトライアングル」
長田うどんはこんぴらさんの名で有名な金刀比羅宮表参道より車で約15分、県道197号線と県道190号線が交差する吉野交差点に面した場所にあります。
交差点の対角には「元祖しょうゆうどん」で有名な小縣家があり、吉野交差点は讃岐うどんの食べ歩きをする人が必ず立ち寄る超激戦区となっています。かつてはこの角にもう一つ有名店があり、「満濃うどんトライアングル」とまで呼ばれていました。
谷川米穀店から琴平に戻る際に立ち寄るにはうってつけの立地です。前回立ち寄った長田in香の香と比べてみたいと思い、立ち寄ってみることにしました。
「長田うどん」で思い出すうどん店
メニューは3種類だけで「正統派の極み」だった
長田うどんのシンボルはやはりこの三角形の石に刻んだ看板とソテツでしょう。1995年から96年にかけて高松に住んでいた私は小縣家を訪れたことがあり、交差点の反対側を見て「変わった店があるものだ」と感じたことを思い出しました。
長田うどんの反対側には小縣家のバカでかい看板がこちら側をむいています。
本日3店目ですが、まだ午前中だったということもあり店内は空いています。うどんのメニューは釜あげうどん・釜あげたらいうどん・冷やしうどんの3種類だけです。
まずレジで先払いで注文すると番号札を渡され、テーブルで待っていると熱々のだしが入った徳利が出てきました。
このハリガネ部分をつかんで徳利を傾け、猪口にだしを注ぎます。重いので決して持ち上げようとはしないでください。そうこうしている間にうどんが運ばれてきました。
釜揚げうどん(小)です。うどんは太麺でアルデンテを少しだけ過ぎたような状態で、表面はなめらかでモチモチしていながらしっかりとした弾力やコシがありました。だしはイリコが効いたオーソドックスな味わいで、太麺と絡んで「正統派の極み」という味となっています。だしはそのまま飲んでも十分に美味でした。
長田in香の香で気になった粉っぽさも全くなく、私はこちらの方が好みです。
長田うどんについて
主なメニュー
釜あげうどん 350円
釜あげうどん(特大) 820円
たらいうどん(6玉)1500円
いなり寿司 300円
地図
店舗詳細
営業時間
10;00~14:00頃(平日)
10:00~16:00頃(土日祝)(麺が無くなり次第終了)
定休日 木曜 第三金曜
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