西新井ラーメンは東武線のホーム上にあるラーメン店で、立食いでありながら店内でスープや具材を作り、注文が入ってから麺をゆで始める真面目な店です。駅のホーム上とは思えない本格的な店で、その分だけ病みつきになりそうな味でした。
西新井駅のホーム上にある立ち食いラーメン店
西新井ラーメンは東武線西新井駅3・4番ホーム上にある立ち食いのラーメン店です。
西新井駅は西新井大師をお参りする際に必ず利用する駅で、伊勢崎線と大師線の2路線が乗り入れており、3・4番ホームは伊勢崎線の下り電車のホームとなっています。
西新井ラーメンはホームの中ほどの階段下のスペースにあります。
隣の2番ホームからは大師線の電車が発着します。
このような場所を利用した立ち食いそば屋は以前ならいくらでもあり、数多くの会社が参入していたこともあって駅ごとに違う個性的な味を楽しむことができたものです。しかし最近になってこういう店はめっきりと減ってしまい、首都圏のJRではどこを見てもいろり庵きらくばかりです。女性一人でも気軽に入れるようなきれいで高級感のある店になったのは喜ぶべきなのかもしれませんが、ちょっとした待ち時間の間に寒風吹きすさぶ中で立ってそばをすするワイルド感は無くなってしまいました。
そのような情勢の中で見つけたのが西新井ラーメンです。吹きっ晒しの中で立って食べる店で、しかもそばではなくラーメンだといいます。そりゃあ食べてみたいと思うじゃないですか。
駅のホームの人気店
注文が入ってから麺をゆで始める
西新井ラーメンの創業は1968年なのだそうで、今年で何と55年です。
店はL字カウンターのスタンド式で、厨房では2人のスタッフが客からの注文をさばいています。店の外にまでいい香りが漂っていました。
初めての店では定番メニューと言うことでラーメン(500円)を注文すると、スタッフの一人が中華鍋でなみなみと沸かした湯の中で生麺を茹で始めました。テボに入れるのではなく中華鍋全体を泳がせるように茹でており、吉村家の店主のごとく平ざるで手際よく湯切りしています。
立ち食いラーメン店でありながら、スープや具材は全て店内で作っているのだそうで、麺をゆでている間にもう一人のスタッフがスープの準備を済ませていました。麺とスープを合わせたら完成です。注文が入ってから麺をゆで始めているので、当然ながら出来上がるまで少し時間がかかります。
見たまんまの本格的な醤油味
これが1日300杯売り上げることもあるというラーメンです。
立ち食いなので客をそんなに長く待たせるわけにもいかず、そこでゆで時間が短く、それでいてのびにくい麺を地元の製麺所に開発してもらったのだそうです。こうして誕生した麺は玉子風味で、若干柔らかめではあるもののツルツルした滑らかな口当たりで、ちゃんとコシも感じられました。
スープは旨味たっぷりの強めの味で、独自開発の麺、トロトロのチャーシューと合わさると見たまんまの典型的な醤油ラーメンとなりました。特にこれといったクセはありませんが、その分だけ病みつきになりそうな味わいです。
西新井駅は私の自宅とは真逆の方向なので利用する機会は滅多にないのですが、仮に近くにあれば東神奈川駅の日栄軒のごとく頻繁に立ち寄ったのではないかと思います。
西新井ラーメンとは
主なメニュー
ラーメン 500円
チャーシューメン 600円
ワンタンメン 550円
カレーライス 500円
地図
店舗概要
西新井ラーメン
営業時間 7:30~20:30
定休日 無休
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