観音寺市の西端手打上戸(じょうと)は香川県の最西端で愛媛県との県境の近くに位置する店で、燧灘の絶景が目の前に広がっています。手打ちした麺は極太ですが決してごつくはなく、強めの出汁とよく合っていました。※2023年1月16日作成、2024年8月24日改定。
- 香川県の西の端にある手打ちうどんの店
- 海を目の前にしたロケーション
- 「燧(ひうち)のいりこは日本一」
- 西端手打上戸の注文の仕方
- 極太麺と出汁の組み合わせが最高
- 西端手打 上戸うどんについて
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香川県の西の端にある手打ちうどんの店
上戸うどんは他の店で修行をした前店主が2002年にオープンさせた店で、「香川県の西の端にある手打ちうどんの店」ということで店名に「西端手打」とつけられました。(実際は県境との間にさらに3店舗ほどある模様)
極太の麺で知られていますが前店主自身は太いうどんが好きだった訳ではなく、修行先の店の麺と出汁を教わった通りに一切変えることなく作ったそうです。2018年に交通事故に遭ってうどん作りが困難となったため、「上戸うどん番犬」を名乗る現在の店主が店を継いで現在まで継続させてきました。
2022年12月に続いて2度目の訪問です。
海を目の前にしたロケーション
上戸うどんは香川県で最も西にある観音寺市の、その中でも西端に位置しています。
高松と松山を結ぶ国道11号線沿いの海を目の前にしており、愛媛県との県境も同然の場所です。観音寺周辺の店を重点手的に巡る今回の旅ではレンタカーを借りたらすぐ高速道路を利用して上戸を訪れ、そこから順々に高松方向に進むことにしました。
予讃線箕浦駅の駅舎に隣接しています。(これだけ2022年12月の写真です。)1971年から無人駅で、1984年に駅舎を解体して貨車を改造した現在の姿になりました。構内にうどん店があった時期もあるようです。
JR四国の特急電車が列車交換で停車している様子を間近で見ることも可能です。(四国では電車の特急は貴重です)
讃岐うどんの名店
「燧(ひうち)のいりこは日本一」
店のすぐ前には燧灘(ひうちなだ)の絶景が拡がっています。
国道11号線に面してでかでかと立てられている看板には「燧(ひうち)のいりこは日本一」と記されていました。
讃岐うどんの出汁の材料として欠かせないいりこはカタクチイワシを原料としています。瀬戸内海の燧灘は遠浅で海流が緩やかであることから骨や身が柔らかいカタクチイワシが育つとされ、特に伊吹島周辺は好漁場として知られています。
鮮度の良いカタクチイワシは加工すると高品質のいりこになります。伊吹島は漁場と加工場が近く水揚げから乾燥まで鮮度を維持したまま非常に短時間で終えることができるため、江戸末期より高品質のいりこの産地であり続けました。
上戸うどんではその燧灘のいりこをたっぷり使用して出汁をとっています。
西端手打上戸の注文の仕方
扉や窓が全て全開で空調の類は全く備え付けられていないようです。
店内はカウンター席と中央の大きなテーブル席のみ。壁には著名人のサインが数多く貼られていました。
メニューは「かけ」と「ぶっかけ」と「冷かけ」のみです。注文したらうどん玉だけをもらって自分自身で温め、ダシをかけトッピングするという本格的なセルフの店だったはずですが、殺人的な暑さのため湯煎機は閉められていて麺の温めは店主がやってくれました。
温めたうどんを受け取って自分で出汁をかけ、トッピングをとってまずはテーブルに向かいます。それを店主が見ていて金額を計算し、食べる前にお金を払うのが上戸のシステムです。
2年前に来た時は若いお兄さんが店を守っていた記憶があるのですが、今回はやたら元気なおじさんが対応してくれました。体調を崩したという前店主が復活したのかと思ったのですが、どうやらそうでもないようです。
極太麺と出汁の組み合わせが最高
かけうどんの小です。いりこ出汁の本場だけあって香ばしい香りがプンプンしています。
トッピングはちくわ天をとりました。
いかにも手打ちした生地を包丁で切ったというような極太縮れ麺です。見た目はごついのですが食べてみると全然そんなことはなく、なめらかでソフトな口当たりでした。
ソフトでありながらコシもあり、太さは全く苦になりません。いりこの旨味が凝縮された強めの出汁の組み合わせは最高でした。
西端手打 上戸うどんについて
主なメニュー
かけうどん 230円
冷ぶっかけうどん260円
白天 120円
昆布の天ぷら 100円
地図
店舗概要
営業時間 6:00~14:00
定休日 月曜日
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