全国のうどんを制覇したい!

日本は地域ごとに独自の食文化があり、どこを旅しても生活に密着したうどんを楽しむことができます。うどん専門ブログとして全国各地の超個性派うどんを制覇していきます。

〖東神奈川駅〗レジェンド日栄軒の人気メニューは穴子天そば

東神奈川駅ホーム上にある日栄軒は穴子天そばで有名です。ホームの階段下の空間を利用した昔ながらの駅そば店で、間違いなく「レジェンド」と言っても良い存在です。※2016年12月2日作成。2022年1月10日改定。

強力な引力を持った店

京浜東北根岸線直通の横浜線が今ほど多くなかった時代、横浜から町田方面に向かう際は東神奈川駅で乗り換える必要がありました。4番線から3番線へとホームを横切るだけなのですが、仕事を終えて帰宅する時であればどうしても腹も減っており、ホーム上にある立ち食いソバ屋から漂ってくる香りはものすごい引力がありました。

誘惑に負けてついつい入ってしまうことが度々でしたが、それだけ強烈な引力を持っていたのが本日ご紹介する日栄軒です。

駅そばのレジェンド日栄

駅そばとしては私鉄では小田急線の箱根そば東急線のしぶそば、京急線のえきめんや等々、沿線ごとに独自のチェーン店が展開しています。一方JRではかつては様々な店がホーム上や駅構内に展開していましたが、現在では「いろり庵きらく」や「濱そば」だらけになってきたように思います。

駅そばは通常は「駅の立ち食いそば屋」と呼ばれることが多いのですが、現在では空調の効いた店内に椅子とテーブルが設けられているというのがほとんどで、立って食べる店というのは少数派だと思います。

東神奈川駅の階段下の空間を利用した日栄軒

しかし日栄軒は東神奈川駅だけの独立系の店で、ホームの階段下の空間を利用した昔ながらの駅そばとして異彩を放っています。

扉は開けっ放しで空調は全くなく、真夏は酷暑の中で、真冬は寒風吹きすさぶ中で食べることになります。6人くらいでカウンターは一杯になるので、客がそれ以上いる場合は店の外でドンブリを手に持って食べなければなりません。昔の駅そばは全てこのようなタイプでしたが現在では極めて珍しい存在になってしまい、「駅そばのレジェンド」と言っても良い存在となりました。

有名な立ち食いそば店

kakeudon.hateblo.jp

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お勧めメニューは天ぷらそば

手製のPOPが貼りつけられた券売機

券売機に貼り付けられた店員さん手製のPOPが独特の雰囲気を出しています。しかし私はここでは天ぷらそばしか食べていません。

大正7年から味が変わっていないことを強調したPOP

大正7年以来変わらぬ味という自家製つゆは真っ黒で味と香りはかなり強めです。

日栄軒の天ぷらそば

生そばをその場で茹でるタイプの店が増える中で日栄軒は茹でそばですので柔らかくてコシもありません。天ぷらは揚げてから時間が経っているので油がまわってしなしなになっています。しかしこの3つが重なると奇跡のような味わいになるのです。

天ぷらをほぐし終えた天ぷらそば

何はともあれ天ぷらをつゆに浸してほぐし、これで準備完了です。

しなしなの天ぷらはつゆを吸って柔らかめのそばとちょうど合う硬さになります。そばだけだとさっぱりし過ぎていると思いますが、天ぷらと併せると適度なコクが出ます。柔らかめのそばとしなしなした天ぷらに強めの味わいのつゆが合います。冷たいそばだと恐らく食べられたものではないと思われ、熱々の状態ということも重要かもしれません。

人気メニューは穴子天そば

後日、鎌倉を訪れる際に本当に久しぶりで立ち寄ってみました。

店に入りきらなくて外でも食べている日栄軒

店に入りきれなかった客が外で立って食べる光景など、首都圏ではここ以外では見られないのではないでしょうか。

穴子天そば

今回は穴子天そばを注文しました。天ぷらだけだと油がきつすぎて食べられたものではありませんが、そばつゆに浸すと適度に油が抜け、一方で淡白なそばに絶妙なコクが加わっていい感じの味わいとなっていました。

最近は行列店になっている

営業時間の張り紙

私が日栄軒に最も頻繁に入っていたのは2001年から2006年くらいだったと思います。その後東京で仕事をするようになり頻度がぐっと減りましたが、今でもたまに立ち寄っています。店構えも味も店員さんの雰囲気も見事なまでに昔と変わっていない、知る人ぞ知るそば屋です。

日栄軒にできた行列

店に入りきらなかった客が外で立って食べている光景は以前からありましたが、最近は店に行列ができることもあるようです。画一化された駅そば店が増える中、こういう個性的な店が求められているということを感じます。

日栄

営業時間 6:15〜22:10[月〜金]
     6:15〜21:00[土・祝]

定休日 日曜 

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