溝の口の「路じ」は恵比寿と鷺沼に店を構える人気の蕎麦屋「初代」の系列店で、テレビ東京の人気番組「アド街ック天国」でも取り上げられた「白いカレーうどん」が看板メニューとなっています。白いクリーム状のものがドンブリの表面を覆った様子はケーキそのものでしたが、食べてみると濃厚で重厚感のあるカレーうどんでした。
溝の口にアッと驚くうどんを出す店があった
溝の口は東急と南武線が交差する、川崎市の北部を代表する街です。都心に出やすい上に南武線沿線には日本を代表する大企業の工場が多数立地しており、通勤に便利であることから住宅地として発展してきました。
どちらかというと無秩序に開発されてきた街ですが、駅北口に大型商業施設と駅をつなぐペデストリアンデッキが完成すると街並みもスッキリとしたものになり、2009年には延伸してきた大井町線の始発駅となるなど利便性が著しく向上しています。
マンションも多いことから仕事で訪れることも多かったのですが、そんな溝の口にアッと驚くうどんを出す店があることは最近まで知りませんでした。
文字通り路地にあるおしゃれな日本料理店のようだった
「路じ」は恵比寿と鷺沼に店を構える人気の蕎麦屋「初代」の系列店で、2012年5月にオープンしたうどんと串揚げをメインに据えた店です。最近になって再び溝の口に行く機会があり、このチャンスを逃してはならじと訪問しました。
駅前で最も賑わいを見せる「ポレポレ通り」に面しているのですが、2つの大型店舗に挟まれたまさに「路地」の奥にあるため、グーグルマップの地図を頭に叩き込んでいても見落としてしまうかもしれません。
うどん屋というよりも、おしゃれな日本料理店といった外観です。
外観だけでなく店内も日本料理店そのものといった雰囲気でした。
日本全国のカレーうどん
濃厚で重厚感のあるカレーうどんだった
路じといえば何と言っても「白いカレーうどん」です。初代・恵比寿店がテレビ東京の人気番組「アド街ック天国」で紹介された際に取り上げられたもので、その際に「薬丸印」を4個獲得しました。現在では系列のすべての店で看板メニューとなっています。カレーうどんということで辛さを選べるようなので、私は辛口を注文しました。
アッと驚くような見た目です。白いクリーム状のものがドンブリの表面を覆っており、また顔を表面に近づけても熱が全く感じられず、むしろヒンヤリとしています。見た目だけならケーキそのものと言ってもいいでしょう。
実は表面のフワフワした物はムース状にしたジャガイモで、「家庭で作るカレーにはジャガイモが入っているのになぜカレーうどんには入らないのか?」という疑問をきっかけに試行錯誤を繰り返した末に開発されたレシピのようです。
白いムースの下には普通のカレーうどんが隠れていました。
店員に勧められた通り、しっかりとかき混ぜます。
15種類以上のスパイスと5種類のブーケガルニを使用しているカレースープは想像していた以上に熱々でしっかりとした辛さで、ヒンヤリとしたジャガイモのムースを溶かしても「ぬるくなった」とも「薄まった」とも感じません。カレーとジャガイモは元々相性抜群であり、白いムースが溶けるにつれて味に深みが出てきたようです。太めでしっかりとコシのあるうどんがスープの味をしっかりと受け止めており、思っていた以上に濃厚で重厚感のあるカレーうどんとなっていました。
麺を食べ終わった状態ですが、ドンブリの底にはよく煮込まれた牛肉とタマネギが沈殿しています。最後までしっかりと味わいましょう。
きっちりと完食しました。
税抜きで1100円と少々高めですが、それだけの価値があるうどんだと思います。
※蕎麦もうどんも同じ打ち場で打っており、アレルギーのある方はご遠慮ください。
路じ 本店
営業時間:月~金:11:30~15:00(L.O.14:30)、 17:00~1:00(L.O.24:30)
土・日・祝:11:30~翌1:00(L.O.24:30)
定休日:なし(年始のみ)
このブログのイチオシ記事
「評価に値する」と思われたらワンクリックお願いします。読者登録とブックマークを頂けるともっと嬉しいです。