「蕎麦29東京(そばにくとうきょう)」は東京駅構内にオープンしている立ち食いそば屋です。人気メニューの肉つけそばは虎ノ門の名店だった港屋の冷たい肉そばを思い出させる味わいでした。
東京駅構内にできた「肉つけそば」が人気メニューの店
町田に住んで神奈川エリアを中心に活動している私にとって都心部に出ることはそう多くはなかったのですが、最近になってサンライズ瀬戸や常磐線の特急に乗るために東京駅を利用する機会が増えてきました。
年明けにサンライズ瀬戸に乗るべく東京駅9番線に向かい、時間に余裕があったのですぐ近くの八重洲中央口付近をブラブラしていてたまたま見つけたのが「蕎麦29東京」です。
東京駅を利用する際はどうしても駅弁屋やラーメンストリートばかり気にしてしまうものです。蕎麦29東京は2020年3月にオープンしていた店のようですが、これまで全く知らずにおりました。まさかこんな場所に立ち食いそば屋があるなんて、思ってもみませんもの。
よく見ると一番のお勧めメニューはガッツリ太麺でピリ辛の「肉つけそば」のようです。これはひょっとするとあの伝説の立ち食いそば屋「港屋」系の店なのかもしれません。
伝説の「港屋」とは?
港屋は愛宕神社の「出世の石段」の近くにかつて存在した店で、「そば界の二郎」「日本一行列のできるそば屋」等々、様々な異名を持っていました。
メニューは基本的にもり、冷たい肉そば、温かい鶏そばの3種類だけで、普通盛で十分他店の大盛分くらいの量があります。極太で強烈なコシのある麺を豚肉とともにラー油と生卵が浮かんだつけ汁に絡めて食べる冷たい肉そばは熱狂的なファンが多く、「お昼時を外す」といったありふれた方法ではどうにもならないくらいの行列ができているのが常でした。
そんな港屋が2019年2月4日をもって閉店してしまうのですが、あの超個性的な味を愛してやまない人々が「港屋インスパイヤ系」とでもいうような店を各地に開いていきます。蕎麦29東京もその一つかもしれません。
人気メニューは肉つけそば
店頭にあるタッチパネル式の自販機で食券を購入すると、その情報が直接厨房に届いているようです。
自動ドアをくぐって右奥のこちらで待っていると程なくして注文したメニューが出てきます。
基本的に立ち食いの店ですが隣にあるおにぎり屋のイートインスペースも利用可能で、こちらだと座って食べることができます。
当然ながら注文したのは肉つけそばで、見かけだけなら完全に港屋の冷たい肉そばです。
生卵をつけ汁に投入しまして準備完了です。
そばは味が濃く見るからに「そば粉を練って延ばした」という雰囲気がプンプンしており、しっかりとしたコクもありました。しかしワシワシと噛みしめなければならないような強烈なコシはありません。それでも甘辛く煮込まれた肉との相性は抜群で、その両者の良さをピリ辛のつけ汁が引き出していたように思います。
蕎麦湯もしっかりと楽しむことができました。
マイルドな港屋だった
実際に食べてみて、全体的にはマイルドな港屋といった印象を受けました。かつての港屋の熱烈なファンだった人からは厳しめの意見もあったりするようですが、東京駅の構内で大して並ばずに港屋の味を楽しめるのですから十分評価できると思います。
蕎麦29東京について
主なメニュー
かけそば 530円
ぶっかけそば 530円
月見肉そば 690円
から揚そば 750円
肉付けそば 1000円
地図
店舗概要
営業時間
7:00~22:00(平日)
7:00~20:00(土日祝)
定休日 なし
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