全国のうどんを制覇したい!

日本は地域ごとに独自の食文化があり、どこを旅しても生活に密着したうどんを楽しむことができます。うどん専門ブログとして全国各地の超個性派うどんを制覇していきます。

〖名古屋〗「味噌にこみ たから」はなじみやすい硬さだった

「味噌にこみ たから」は大須で唯一の味噌煮込みうどんの店で、専門店ならではのなじみやすい硬さのうどんを楽しむことができます。「味噌煮込みうどんはカチンカチン」という先入観がひっくり返る店で、特筆大書すべきは漬物の美味さでした。

両極端なきしめん味噌煮込みうどん

最近は旅に出るとその地のご当地うどんを食べるのが常となっており、名古屋へ来た以上はきしめん味噌煮込みうどんを食べずに帰るわけにはいきません。

きしめんが茹でた平たい麺にムロ節からとった出汁の効いたつゆをかけたものであるのに対し、味噌煮込みうどんは土鍋を利用して味噌仕立てのつゆで生のうどんを煮込んだものです。ツルツルふわふわした食感のきしめんに対して味噌煮込みうどんはいかにも芯が残ってそうな硬さが特徴で、同じうどんの仲間でありながら全く別物の食べ物と言っても過言じゃないと思います。

この二つをどちらもこよなく愛する名古屋人の味覚はいったいどうなっているのだろうと思うことも多々あります。

大須商店街で唯一の味噌煮込みうどん専門店

「味噌にこみ たから」は万松寺と大須観音のちょうど中間くらいの場所に位置しています。東京の浅草や大阪の千日前と並んで日本三大繁華街と称されるほどの場所ですからさぞかし多くの味噌煮込みうどんの店があるだろうと思っていたのですが、誠に意外なことに大須商店街で唯一の味噌煮込みうどん専門店なのだそうです。

味噌にこみたからの外観

「時代が変わっても味は変わらない」を信条とする店で、1964年(昭和39年)以来60年近くにわたって創業時の味を継承し続けているといいます。

味噌にこみたからの外観

テーブル席が5卓、座敷席が3卓あり、合計30席くらいの店のようです。山本屋総本家や山本屋本店に比べればこぢんまりとしていますが、個人で経営するならこれくらいの規模が適正でしょう。

メニュー

「専門店の味」をうたい文句としているだけあって、メニューには「味噌にこみ」と「味噌煮込み定食」しかありません。

名古屋のうどん

kakeudon.hateblo.jp

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初心者にもなじみやすい硬さだった

親子にこみ定食

前回の山本屋総本家で「御飯も注文しとけば良かった。」と後になって猛烈に後悔したため、今回は定食を注文しました。うどんは「親子にこみ」です。

お店で使われている土鍋は信楽焼で、保温性が高いので火からおろした後も鍋は煮立ったままです。取り皿としても使う蓋は客に出す直前にかぶせるため蒸気を抜く穴は開いていません。

親子にこみの中身

具材は、揚げ、お麩、ネギ、鶏肉、かまぼこ、生卵のようです。

親子にこみの麺

極太麺だった山本屋総本家や山本屋本店と違い、平打ちでどちらかというときしめんに近い麺です。これまで食べてきたような芯のある硬さと違って武蔵野うどんに近いワシワシト噛みしめる硬さであり、初心者にもなじみやすい硬さではないかと思います。

八丁味噌をベースにして白味噌を加えたというつゆはコクがあるのにさっぱりとしており、具材の全てに味噌がしみ込んでいい味となっていました。うどんにも合うし御飯にも合う。やはり味噌煮込みうどんを食べるなら御飯は欠かせないようです。

さらに特筆大書すべきは漬物で、これまで食べたことのない美味さでした。(翌日に入った店も同様で、ひょっとしたら味噌煮込みうどんの特徴は漬物の美味さにあるのかもしれない。)

カチカチのうどんばかりではなかった

味噌にこみ たからのうどんは全体的にバランスの取れた、なじみやすいものだったと思います。味噌煮込みうどんと言えば極太でカチカチのうどんというイメージが出来上がってしまっていたため、そうではないうどんがあるというのは大いなる驚きでした。

味噌にこみ たからについて

主なメニュー

味噌にこみ     950円

天ぷらにこみ     1200円

親子にこみ定食 1600円

餅にこみ定食  1600円 

地図

店舗概要

味噌にこみ たから

 愛知県名古屋市中区大須2-16-17

営業時間 11:30~19:00(平日15:00~17:00は準備中)

定休日 木曜日(祝日・18日・28日の場合 水曜日に振替あり)

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