全国のうどんを制覇したい!

日本は地域ごとに独自の食文化があり、どこを旅しても生活に密着したうどんを楽しむことができます。うどん専門ブログとして全国各地の超個性派うどんを制覇していきます。

手打ちうどん田村はきめの細かい麺が印象的だった

手打ちうどん田村は讃岐うどんの名店として古くから知られた店で、民家と間違えてしまうような外観だけに探すときは注意が必要です。メニューは基本的に4種類だけで、やさしい歯ごたえと舌触りのきめの細かい麺が印象的でした。

これまで気付かず素通りしていた店

田村は香川県の中央部に位置するうどん店で、名店としてその名は古くから知られていました。

田村を世に紹介した「恐るべきさぬきうどん」第一巻

1993年に初版が発行された讃岐うどんの伝説的ガイドブック「恐るべきさぬきうどん」においても、谷川米穀店・山越・がもう・さか枝・竹清・長田うどん・なかむら・小縣屋といった錚々たるレジェンド店がずらりと並ぶ第1巻で早くも紹介されるほどの店で、マスコミの取材が年間30回以上あるそうです。改めて調べてみると実に様々な媒体で既に紹介されていました。

釜たまうどん発祥の店として有名な山越と同じ綾川町に位置していますが、高松と琴平を結ぶ超幹線道路である国道32号線を挟んで反対方向にあり、またかなり奥まった場所にあることからこれまでの旅では気付くことなく素通りしてしまっていました。

今回は月曜の朝8時に高松駅前でレンタカーを借り、最初に訪れるのにふさわしい店を探していて発見しました。

県内産の小麦で店主自ら手打ちしている

田村の創業は四国新聞うどん屋データベース「讃岐うどん遍路」によれば昭和55年、「さぬきうどん全店制覇攻略本2022年~23年度版」によれば昭和46年頃と様々な説があります。元々は地域の米や小麦の精米製粉所で、まずはそこから進んでそうめんを作るようになり、さらに自己流でうどんを作り始めたということのようです。

香川県産の小麦粉を自家配合し、小さな店の奥にある製麺スペースで店主自らうどんを手打ちしています。

周辺の魅力的なうどん店

kakeudon.hateblo.jp

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定休日を間違えたかと思った

田村に関してはどの紹介記事を見ても「民家のような佇まいの店で、うっかりしていると通り過ぎてしまう」と書かれています。しかし私もこれまで30件近く香川県内のうどん店を巡り、どんな佇まいでもうどん屋は大体見分けることができます。

サンライズ瀬戸で高松に到着して駅前でレンタカーを借り、途中で時間調整をしながら開店時間である9時ちょうどに現地に到着してみると「あれが田村だな」というのは遠くからでもすぐにわかりました」

田村の外観

しかし暖簾が出ておらず、また周辺に人の気配がまったくありません。車内からでは看板に「商い中」と書かれているのが見えなかったため、讃岐うどん巡りの旅で必ず1回はやる「定休日の勘違い」をいきなりやってしまったかと思いました。(今回は「中西うどん」でやってしまった。)

やさしい歯ごたえと舌触りのきめの細かい麺だった

「商い中」と記された看板の横の引き戸を開けると土間のようなスペースの壁際にテーブルと椅子が並んでおり、そのさらに奥にある製麺スペースから店主が「大きいの?小さいの?」と声をかけてきます。こちらではメニューは基本的に4種類だけのようで、「小さいの」と答えると次は「熱いの?冷たいの?」となります。「熱いの」と答えると冷水で締めたばかりのうどん玉を湯煎で温め、どんぶりに入れて渡してくれました。

温かいうどん小

給水タンクのような蛇口から自分で出汁を注ぎ、薬味のネギをかけて「温かいうどん小」が完成です。

麺はやさしい歯ごたえと舌触りが素敵で、薄口でありながら旨味たっぷりの出汁と合わさっていい感じのうどんでした。うどんはきめが細かく、イリコの風味は控えめだったように思います。

食べ終わってどんぶりを返す際に料金を払います。天ぷらを取った場合は正直に申告しましょう。

手打ちうどん田村について

主なメニュー

小(1玉)200円

大(2玉)300円

天ぷら    60円

あげ             60円

地図

店舗概要

手打ちうどん田村

香川県綾歌郡綾川町陶1090-3

087-876-0922

営業時間9:00~13:00頃

定休日 日曜・祝日

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