谷川米穀店は讃岐山脈の麓の渓流沿いに位置する本業が米屋という超マニアックな店で、現在では県外ナンバーの車が押し寄せる人気店です。メニューは「温かい」と「冷たい」の2種類だけでおかわりが可能で、青唐辛子の佃煮がいい味を出していました。※この後店主がいろいろやらかしましたが新たに再出発したようです。見守りたいと思います。
かつては香川県人も知らない超マニアックな店だった
谷川米穀店は琴平から徳島の美馬へ抜ける国道438号線が讃岐山脈の麓にたどり着き、そろそろトンネルに入ろうかというような辺鄙な場所に位置する小さな店です。高松や坂出、丸亀といった都会から遠く離れた徳島との県境に近い場所にあることからかつては香川県人にも知られておらず、ただ「琴南にすごいうどん屋があるらしい」という噂話に上る程度の超マニアックな店でした。
1993年に初版が発行された讃岐うどんの伝説的ガイドブック「恐るべきさぬきうどん」第1巻で紹介されていますが、そこでは「この店を発見できたのは、全く奇跡的であった。」と書かれています。バイクのツーリングの途中に河原で休憩し、たまたま通りかかった郵便配達員に教えてもらったのがこの店で、外からは納屋にしか見えなかったそうです。
駐車場は県外ナンバーだらけだった
そんな谷川米穀店も現在では開店から閉店まで行列が絶えない店となりました。
川沿いの小さな店に向かって下る坂に行列ができているこの光景は香川県の観光ガイドや讃岐うどんのガイドブックに必ず掲載されています。
ちなみに列の左側は谷底を流れる川になっています。
近隣に比較的大きな駐車場があるので安心です。
まだ開店前の10時15分くらいだったのでこの程度ですが、食べ終わって帰る頃にはほぼ満車状態でした。超有名店らしく県外ナンバーも多く、「愛媛」や「大阪」、遠いもので「山口」「尾張小牧」なんてものもありました。
あくまでも米屋が本業
「谷川米穀店」という名前の通りこの店の本業はあくまでも米屋で、店には「米」と書かれた小さな看板が架かっているだけでのれんも何もありません。「恐るべきさぬきうどん」のスタッフが初めて訪れた際は古い精米機の奥に厨房があったといいます。
このように他に本業がある店がうどんを手掛けて人気になった例は多く、須崎食料品店が特に有名です。
店内は自分が食べるうどん以外は撮影禁止です。「ご注文は、お1人様1つでお願いします」とありますが、店内に入ってしまえばおかわりを自由にできます。
周辺のうどん店
青唐辛子の佃煮がいい味を出していた
店内は4人掛けくらいの小さなテーブルが4つで、空席ができればその人数分だけ中に入れます。メニューは「温かい」「冷たい」のそれぞれ小と大だけ。まずカウンターで注文し、うどんを受け取ったら席について食べます。席には水を入れた大きめのペットボトルが一つずつ置かれており、自分で茶碗に注いで飲みます。
冷たいうどんの小で、名物である青唐辛子の佃煮を適量乗せました。
自分で醤油をかけてかき回して食べます。
食べ終わってドンブリをもってカウンターに向かうと「「お会計ですか?おかわりですか?」と聞かれます。見ているとほとんどの人がおかわりしているようです。
おかわりで温かいうどんと生卵を注文します。薬味のネギも追加してくれました。
こちらも自分で醤油をかけて食べます。
どちらも細麺でふわふわモチモチしており、それでいてしっかりとした弾力がありました。青唐辛子の佃煮は適度な辛さでいい味を出していたと思います。最後にカウンターで食べた分を自己申告して清算します。
三嶋製麺所に続いてこの日2店目であり、この後さらに数店巡る予定であったので「小」で我慢しましたが、大盛をおかわりしたいと心の底から思いました。
谷川米穀店について
主なメニュー
小(1玉)150円
大(2玉)280円
生卵 50円
地図
店舗概要
谷川米穀店
営業時間
10:30~13:30頃(麺が無くなり次第終了)
定休日 日曜
※祭日は営業している場合と休みの場合があります。事前にHPで確認が必要です。
『谷川米穀店』のホームページができました! - 谷川のほとり(谷川米穀店TEL:0877-84-2409)
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