「うどん038(ゼロサンハチ)」は蒲田の商店街でたまたま見つけた店で、「店内自家製麺」を最大の売りにした立ち食いの店です。出汁も麺も両方とも満足できるうどんでした。
蒲田の商店街の中に名店があった
蒲田にはJR蒲田駅と京急蒲田駅の2つの核があり、どちらの駅も周辺に商店街が発展しているという特色があります。
蒲田駅周辺は先の大戦における空襲により焦土となりましたが、焼け跡にいち早くヤミ市ができ、昭和30年ごろに区画整理が進んだことにより現在の商店街の前進が出来上がりました。
蒲田を訪れた際に「JRの品川寄りの線路沿いにうどん屋があるらしい」という程度の情報を基に駅周辺をぶらつき、工学院通り商店街の中に発見したのがうどん038でした。
近くにある工学院大学の学生を目当てにした若者好みの飲食店が中心となる中、みるからに「立ち食いそば屋」といった外観であったのは驚きました。
◆都内で食べられる讃岐うどんの名店
「店内自家製麺」を最大の売りにしている店
うどん038が蒲田にオープンしたのが平成27年10月で、「店内自家製麺」を最大の売りにしている店です。(店名の由来はいくら調べてもわからなかった。)
外観からしてそれほど広い店ではありませんが、そのさらに約半分が製麺スペースとなっているため、店内は2人用のまことに小さなテーブル席が3卓ある以外はカウンターで立ち食いというスタイルになっています。
麺を最高のコンディションで出すためには「切りたて・ゆでたて」でなければならず、そのためには店内での自家製麺が必要不可欠だという、こだわりに満ちた店となっています。
麺も出汁も美味かった
かけうどんととり天のセットです。
異様に厚く切られたネギが気になるところです。香川県産の「さぬきの青ねぎ」を中心に千葉県産・埼玉県産のネギを使用しており、ネギの甘みが出汁とよく絡むよう3㎜の厚さにカットしています。
讃岐うどんの出汁といえばカタクチイワシの煮干しであるイリコが一般的ですが、うどん038ではそれに加えて利尻昆布や本枯の鰹節まで使用しています。確かに一般的な讃岐うどんのあの独特な風味とは違い、関西風のバランスの取れたなんとも優しい味に近いように感じます。
麺はモチモチとしていながらもしっかりとした弾力があり、重量感もあって食べ応えがあります。ツルツルとした食感で口当たりも良く、そのためのど越しも最高で、私がうどんを食べる際に気にするすべての要素を完璧に満たしていました。
今年食べたうどんの中では最高
最近は「麺は若干不満だが出汁が素晴らしい」といううどんばかりであったような気がしますが、麺にも出汁にも満足というのは久しぶりで、今年食べたうどんの中では最高のものではないかと思います。
たまたま訪れた商店街でとんでもない大発見をしましたが、蒲田がほとんど訪れる機会のない街なので複雑な心境です。
うどん038
営業時間: 月~金:8:00~24:30LO
土日・祝:8:00~22:30LO
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