ウエストは博多うどんの老舗的存在の店で、博多三大チェーン店で最初に東京に出店しています。町田店は不便な場所にありながら近隣の人々で混雑しており、上品でありながら力強い味わいのうどんを楽しめます。
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資さんうどんより早く東京進出した店
今年のうどん界で最も話題になったのは間違いなく資さんうどんでしょう。
神田に三日間限定で出店させたアンテナショップ、両国に決定した東京1号店、そしてすかいらーくHDによる約240億円での買収劇等々、「北九州のソウルフード」が日本全体を席巻し続けた1年だったように思います。
博多では資さんうどんに加えて「牧のうどん」と「ウエスト」が三大チェーン店と呼ばれており、実はこの中に資さんより先に東京進出を果たした店が1軒だけ存在しています。
それがウエスト町田店です。
博多うどんの老舗「ウエスト」
ウエストが誕生したのは1966年で、もともとは福岡市の郊外に設けられた街道沿いのドライブインでした。その後に大型焼肉、うどん、生そば、うどん居酒屋、中華飯店、和食、カフェ等の新しい業態の店舗を次々と誕生させ、現在では九州に115軒、山口に1軒、関東に6軒もの店舗を展開するまでになっています。
HPを見渡した範囲では全国122店の大半がうどん店であるようで、今やウエストのうどんは福岡において老舗的な存在です。当然ながら7月に博多うどんの食べ歩きをした際にウエストにも立ち寄るつもりだったのですが、スケジュールの関係で果たせませんでした。
それなら私の地元である町田店に行くしかありません。
店はかなり不便な場所にある
ウエスト町田店は南北に細長い町田市の中でも北の方に位置しており、中心部である小田急線町田駅からは6㎞ほど離れています。
幹線道路である町田街道に面しているとはいえ周囲は住宅地であり、お世辞にも商売に適した場所とは言えません。町田市民である私が訪れるのも大変な場所で、会社にとって大いなる決断が必要であったはずの東京初進出の場所になんでここを選んだのでしょうか。
しかし金曜日の11時過ぎに店に来てみると駐車場は既に満車でした。周辺部で生活している方や働いている方が車で食べに来ているようですが、この人たちはウエストが老舗の博多うどんの店だということを知っているのでしょうか。
博多うどんの世界
上品でありながら力強い味わいだった
店内はほぼすべてのテーブル席が埋まっている状態で、ほとんどの客がそばを食べていました。
メニュー数はどう見てもそばの方が3倍くらいあるようで、それに加えてそばは三玉まで同一価格というサービスもあります。店内にいた客の多くはウエストがそば屋だと思っていたのではないでしょうか。
博多で何度も食べた肉ごぼううどんがメニューになかったため、今回はごぼう天に牛肉をトッピングしてもらいました。様々な煮干しと昆布、鰹節等でとった香り高い出汁に肉の甘みと酸味が加わり、深みのある味わいになっています。
麺はツルツルとした食感を楽しめる一方でフワフワとした柔らかさがあり、それでもしっかりとしたコシがありました。うま味の強い出汁とのバランスが取れていたと思います。ごぼう天は太目で、ごぼうの風味と食感をしっかりと味わうことができました。
上品でありながら力強さもあり、なか卯のうどんを最高級にするとこうなるのではないかというのが全体的なイメージです。
ウエスト町田店について
主なメニュー
ごぼう天うどん 446円
豚肉うどん 528円
いか天うどん 555円
牛肉うどん 628円
海老天うどん 628円
地図
店舗概要
東京都町田市忠生4-8-2
営業時間 11:00~22:00
定休日 無
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