全国のうどんを制覇したい!

日本は地域ごとに独自の食文化があり、どこを旅しても生活に密着したうどんを楽しむことができます。うどん専門ブログとして全国各地の超個性派うどんを制覇していきます。

〖名物〗山口屋は伊勢うどんにしては硬めの麺と甘さ控えめなタレが印象的だった

山口屋は「伊勢うどん」で検索すれば必ず上位で登場する有名店で、伊勢市駅からすぐの場所に位置しています。食べてみると伊勢うどんにしては硬めの麺と甘さ控えめなタレが印象的でした。

赤福と並ぶ代表的な伊勢名物

伊勢うどんは黒くて濃厚なタレがかかった、極太で柔らかいうどんが特色となっており、赤福と並んで代表的な伊勢名物です。前回伊勢神宮をお参りした際におかげ横丁の「ふくすけ」で初めて食べてその独特な味わいに取りつかれましたが、伊勢うどん讃岐うどんと違って東京でも簡単に食べられるようなものではありません。そのため今回久しぶりに伊勢を訪れるにあたり、伊勢神宮のお参りと並んで伊勢うどんは旅の目的の一つとなっていました。

伊勢うどん」で検索すると必ず登場する有名店がいくつかある中で、前回のお伊勢参りの際にちょうど定休日であった山口屋に行くこととしました。

「生きているうちに食わなければ、死んで閻魔に叱られる」

江戸時代以前にこの地の農民は味噌のたまりをつけたうどんを食べており、これが伊勢うどんの起源であると言われています。その後鰹節などの出汁を加えるなど改良が進められました。

約360年前に小倉小兵がお伊勢参りの参詣客へと供するためにうどん屋を開業し、これが最初の伊勢うどんの店であると言われています。

伊勢うどんは極太麺であるために、麺を茹でる時間が非常に長く、通常のうどんが15分程度であるのに対して1時間近く茹でます。そのためすぐに提供できるように常に茹で続けておく必要がありますが、注文が入れば釜のなかからすくってすぐに提供でき、汁がないためすぐに食べ終わることができます。

混み合う客を次々さばくことが可能であり、また長旅で疲労がたまっている人に最適なメニューです。そのためこの地のローカルメニューであった伊勢うどんはお伊勢参りで全国からやってきた参拝客の間で評判となり、ついには「このうどんを生きているうちに食わなければ、死んで閻魔に叱られる」とまで言われるようになりました。

伊勢うどんの世界

 

kakeudon.hateblo.jp

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伊勢うどんにしては硬めの麺と甘さ控えめのタレ

山口屋は昭和初期に創業され、現在は三代目が営む老舗の伊勢うどん店です。三重県産小麦「伊勢の響」を使用し、店内で毎朝その日使用するだけ分だけ麺を打ち、1時間かけて茹でたものを客に提供しています。

山口屋

伊勢市駅からすぐの場所に位置しており、食のテーマパークといった感のあったおかげ横丁のふくすけと違って完全に街中の普通のうどん屋です。そうは言っても伊勢うどんを代表する有名店ですから、全国の放送局アナウンサーや芸能人のサイン色紙が壁一面に貼られていました。

山口屋には様々なメニューがありますが、その中でも基本メニューである伊勢うどんを注文しました。常に茹で続けている麺を釜から引き上げるだけというイメージがありましたが、注文してから15分程待ったように思います。

伊勢うどん

純白の極太面に真っ黒なタレがなみなみとかけられており、ふくすけの時よりもさらにインパクトのある見た目です。

思い切りかき混ぜた伊勢うどん

思い切りかき混ぜてから頂きます。

伊勢うどんのタレといえばみたらし団子のタレのように甘辛という印象がありましたが、山口屋のタレは甘さ控えめでした。うどんはふくすけよりも若干硬めで、モチモチした麺が辛めのたれとよく合っていたと思います。

一気に完食した伊勢うどん

フワフワの麺に甘辛いタレという伊勢うどんのイメージとは若干違っていましたが、大変に美味しいうどんで一気に完食しました。

名代 伊勢うどん 山口屋

営業時間10:00~19:00

定休日 木曜日

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