吉本食品は徳島との県境に近い東かがわ市に位置するうどん店で、閉店間際の最後の一玉まで美味かった店です。早めの時間に行って食べた出来立てのうどんは最高でした。
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屋島の向こうはついおろそかにしてしまう
香川のうどんに関する情報を可能な限り収集している「さぬきうどん全店制覇攻略本」の2023-2024年度版によれば、香川県内のうどん店の数は594軒なのだそうです。(そのうち534軒の情報を掲載している)県庁所在地で四国を代表する大都市である高松市周辺にある程度集中するのはしかたのないもので、それ以外は県全体にまんべんなく散らばっているように思います。
そうはいっても地域差というものはやはりあるもので、「るるぶ」に代表される観光ガイドブックの前の方のページにカラーで掲載されるような店は高松市から善通寺市の範囲に集中しています。そのため香川でうどんの食べ歩きをしようと思ったらこんぴらさんが鎮座する象頭山や「讃岐富士」飯野山を横目で見ながらレンタカーで走り回ることになります。
高松市の東側にそびえる屋島の向こう側はどうしてもおろそかになりがちですが、当然ながらこのエリアにもおいしいうどん屋はあるのです。
最後の一玉まで美味かった店
東かがわ市の吉本食品を訪れたのは一昨年の12月に続いて2回目です。
屋島の向こう側に関してほとんど土地勘のなかった私が組んだその日のスケジュールはかなり無理があったようで、到着したのは13時半でした。人気店なら売り切れで閉まっていておかしくない時間で、店に駆け込んだのはまさに閉店準備をしているその真っ最中です。そこで出されたのは店に残っていた最後の一玉で、間違いなく昼頃に茹でたものの売れ残りでしょう。伸びてしまってぐずぐずになっていても何の不思議もないのですが、それでも滑らかな口当たりとしっかりとしたコシが残っていて餅のようなうどんだったことを記憶しています。
「出来立ての状態ならどれほどすごいだろうか?」ということで今回再訪することにしました。今回は移動時間も十分に見込んでスケジュールを組んでいます。
うどん技能グランプリ最高賞の店
公式HPによれば吉本食品は「創業して65年になる現在3代目の会社」となっています。もともとは麺の卸だけでをやっており、「出来たてを食べさせて」という声でうどん店となったのが1967年でした。それ以降製麺業とうどん店の両方を並行して運営しています。
昔ながらの製法を守ってうどんを打っており、令和2年度「うどん技能グランプリ2020」では最高賞の農林水産大臣賞を受賞しています。また、東かがわ市のふるさと納税返礼品になっているようです。
高松の東にあるうどん店
出来立てのうどんはやはり最高だった
吉本食品の店の前には広々とした駐車場があって相当な人気店であることが伺えます。
暖簾のかかっている方から入り、食べ終わったらもう一方の引き戸(黒のジャンパーを着ている人の側)から出ます。
店内は狭く、混雑しているときは店の外で待たなくてはいけません。
注意事項を記した看板が出ていましたが、どれも当たり前のことばかりです。
製麺所直営ということでメニューはオーソドックスです。
かけうどん小です。
ちくわ天は半分に切って中に切れ込みを入れ、ねじりを加えた手の込んだものでした。
打ち立て茹でたての麺はやはり色とつや全然違います。標準的な太さでツルツルしこしこした食感が楽しめ、それに加えてプルンプルンとしていてのど越しも素晴らしかったと思います。
出汁は色も味も濃厚で強く、この日4杯目という状況の私にとってはうれしいものがありました。
吉本食品の出来立てのうどんはやはり最高でした。
やはり人気店は早めに行くべきもので、データ上で14時までとなっているからといって13時半に行ったしてはいけないのです。
吉本食品について
主なメニュー
小(1玉) 280円
大(2玉) 330円
特大(3玉)380円
天ぷら 100円~
地図
店舗概要
0879-25-1027
営業時間8:00~14:00
定休日 日曜・祝日
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