橋本製麺所は製麺と卸だけをやっている店で、客はマイどんぶりにうどんを分けてもらい、しょうゆをかけて店先で「勝手に」食べていきます。一玉なんとたったの80円、それだけで十分に満足できるうどんを味わうことができました。
超マニアックな製麺所があるらしい
一般的にさぬきうどんの店には3タイプあると言われています。
通常の飲食店と同じ「一般店」タイプ、客があれこれと自分で動かなければならない「セルフ」タイプに加え、麺の卸しが本業という「製麺所」タイプが挙げられます。昨年10月に三嶋製麺所や宮川製麺所、日の出製麺所といったマニアックな製麺所タイプの店を訪れましたが、これらの店は製麺している横に食べるためのスペースがあり、箸も丼も店が提供してくれました。
しかし中には本当に製麺と卸しかやっておらず、客はマイどんぶりとマイ箸持参で麺を分けてもらいに行くという超マニアックな店があるといいます。
このタイプの店だけは未経験であったため、今回何が何でも訪れようと荷物に箸とどんぶりを入れておりました。
農家の倉庫のような雰囲気だった
橋本製麺所は親子2代で50年に渡って味を守り続けてきた店だといいます。しかしナビに店の電話番号を入力すると「橋本製麺所」と「橋本農機具店」の2つの名前が同一住所に表示されました。
実際にたどり着いてみると看板も何もない古めかしい木造の家が建っているだけで、中を覗いてみても製麺所を思わせるものは何一つなく、むしろ農家の倉庫といった雰囲気です。本当に農機具店もやっていたのかもしれません。
私は店を取り上げた動画を事前に見ていたのでそれほど驚きませんでしたが、そうでなければ通り過ぎていたかもしれません。
香川の魅力的なうどん店
何と一玉80円
建物の中に入って声をかけると男性が出てきたので、「一玉下さい」といってどんぶりを渡すと奥に引っ込み、そしてうどんを一玉入れて出てきました。
驚くなかれ、これが何と一玉80円です。
製麺所の店先で客が「勝手に」食べていくという建前なので出汁が入ったタンクも刻んだネギもトッピングの天ぷらも置いていませんが、醤油だけはありました。念のためと思って持参した醤油の小瓶も使わずに済みました。
勝手に食べるための簡単なテーブルと椅子もあります。
置いてあった醤油を2回りほどかけてかき回し、いざ実食です。つるつるとした食感で適度にコシと弾力があり、のど越しが最高でした。醤油自体が程よいしょっぱさで、出汁も卵も大根おろしも無しでこれだけでうどんのうまさを引き出しています。高松の地元の醤油である「広瀬醤油」で、橋本製麺所のうどんには最も合うとされているようです。
香川以外では見ることができない
たった80円で十分に満足できるうどんを味わうことができました。橋本製麺所のようなスタイルの店は香川県以外では恐らく見ることができないものと思われます。マイどんぶり・マイ箸を持参してこういう店を探してみてはいかがでしょうか。
橋本製麺所について
主なメニュー
うどん一玉 80円
地図
店舗概要
087-889ー0812
営業時間10:00~18:00
定休日 なし
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