淵野辺の中村麺三郎商店は町田と相模原の中間のマイナーな街の中央に位置する印象的な名前の店で、テレビや雑誌といった数多くの媒体で紹介されています。独特の食感の麺にスープがよく絡み、口の中で極上の味わいとなりました。
マイナーな街のど真ん中にある有名店
淵野辺はJR横浜線で町田と相模原のちょうど中間付近にあり、小惑星探査機「はやぶさ」で有名になったJAXA(宇宙航空研究開発機構)や青山学院大、桜美林大といった施設が周辺にありますが、一般の方にとってはなじみが薄い地域ではないかと思います。町田に住む私にとっても国道16号線で八王子方面に向かう際に通り抜けるだけの街ですが、このような場所に屈指の有名店である中村麺三郎商店があります。
淵野辺駅からは徒歩4分ですが、車の場合は大幹線道路である国道16号線からかなり奥まった場所となり、横浜線の反対側にあることから曲がる交差点を間違えるとたどり着くのはなかなか大変です。(このあたりは線路をくぐる場所が意外に少ない)
駐車場が4台分しかありませんので十分に注意してください。
ラーメン情報誌の賞を総取りした店
一度聞いたら忘れない店名である中村麺三郎商店は神泉の「麵の坊 砦」で5年間修業した中村健太郎氏が平成28年に開店した店で、TRY(東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー)ラーメン大賞2016-2017の総合で新人賞を受賞した他、ラーメン情報誌「ラーメンWalker」(KADOKAWA)が行っている旨いラーメン店を決めるランキング「ラーメンWalkerグランプリ2018」の神奈川総合部門でも第1位に選ばれました。また「食べログラーメン百名店EAST」にも選出されており、町田・相模原エリアでは「進化」と並ぶ有名店です。
当然ながら大変な人気で、特に週末は開店前のまだシャッターが閉まっている段階で長蛇の列ができていたりします。(平日は12時前なら並ばずに入れる)
近隣の有名店
全ての素材が基本的に自家製である
店内はL字カウンター13席位と6人掛のテーブル席1卓となっており、醤油らぁ麺・塩らぁ麺・白湯らぁ麺がメニューの中心です。
中村麺三郎商店では素材を厳選し、麺・スープ・チャーシュー等すべて自家製となっているのが特徴で、テレビで紹介された際にはリポーターが原価率を真剣に心配していました。
厨房の奥に製麺室があり、4種類の国産小麦粉を使用して醤油・塩・白湯それぞれで配合を変えて打ち分けています。
スープは秋田・名古屋・徳島の地鶏に加えて本枯節・昆布等を使用しており、鶏のコクとキレ。それがダイレクトに伝わるよう工夫されています。以前は牛骨も使用したということですが、味の焦点がぼやけるため最近になって取りやめています。
「ワンタンの皮も自家製で作っております」という部分が墨塗りされていましたが、ワンタンは注文しなかったので気が付かなかったことにします。
極上の麺とスープが口の中で一体化する
定番の醤油らぁ麺です。
透明感のあるスープは表面を鶏の香味油でコーティングされており、内部は熱々のままです。様々な旨味が複雑に重なりながらも全体としてはスッキリと纏まった味になっています。
麺は中太ストレート面で一本一本がかなり長めです。表面がふわふわしているためスープがよく絡み、口の中で麺とスープが一体化して極上の味わいでした。(讃岐うどんの名店である神保町の「丸香」を思い出した)
チャーシュー豚と鶏、メンマは穂先メンマで、麺やスープと調和がとれた味となっています。
中村麺三郎商店
営業時間
11:30~15:00 18:00~21:00
11:30~15:00(火曜)
定休日:水曜
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