全国のうどんを制覇したい!

日本は地域ごとに独自の食文化があり、どこを旅しても生活に密着したうどんを楽しむことができます。うどん専門ブログとして全国各地の超個性派うどんを制覇していきます。

〖坂出〗映画の舞台となった三嶋製麺所は確かに「究極の製麺所うどん」だった

坂出の三嶋製麺所はかつて映画の舞台にもなった店で、生卵と醤油をかけただけなのに大変に美味い「究極の製麺所うどん」でした。琴平から車で30分ほど走った山間の田園風景の中に看板もなくポツンと建っています。

中讃のマニアックなうどん屋を巡ろうと思った

7月に香川を旅行した際に念願の讃岐うどんの食べ歩きを実施した訳ですが、巡ったのは注文さえすれば完成したうどんを出してもらえる有名店ばかりでした。1995年から96年にかけて高松に住んでいた私の印象として香川のうどん屋はどこも大変にマニアックで、振り返ってみて「本当に入りたかったのはこんな店ではなかった。」という感があります。運休になってしまったサンライズ瀬戸にはどうしても乗ってみたいものであり、もう一回香川を訪れてみようという思いを持っていました。

調べてみると私がイメージしているようなマニアックな店は香川県丸亀市善通寺市を中心とした中讃(ちゅうさん)と呼ばれるエリアに多いようです。9月のシルバーウィークにサンライズ瀬戸の琴平延長運転が実施されるということもあり、琴平を拠点としてレンタカーを使用してこういう店を巡ってみることにしました。

琴平駅サンライズ瀬戸を下車し、予約していたレンタカーに乗って最初に向かったのが仲多度郡まんのう町の山間部に位置する三嶋製麺所です。

製麺所」タイプとは?

讃岐うどんには「一般店」「セルフ」等々、様々なタイプがありますが、恐らく香川にしかないのが「製麺所」タイプで、三嶋製麺所もこちらに含まれます。

製麺所」タイプの店はうどんの麺の卸しが本業であり、客はそれを分けてもらって食べるという店です。基本的に製麺所の一角を利用しているため客席数が少なく、メニューも醤油うどんや釜玉だけという場合が多いようです。

中には提供してもらえるのがうどんの玉だけという店もあり、その場合は丼や薬味、醤油等全て自分で持参しなければなりません。

怪しさいっぱいの店

kakeudon.hateblo.jp

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「究極の製麺所うどん」と呼ばれる三嶋製麺

三嶋製麺所は琴平から徳島の美馬へ向かって山間部を抜けていく国道438号線を車で30分程走った大自然の中にあり、「究極の製麺所うどん」とまで呼ばれるうどん店です。初めての場合はナビがないとたどり着くのは無理でしょう。

昭和35年頃に創業したという歴史のある店で、町内に数軒ある食品店への卸しや玉売りをメーンとしています。

2006年に公開された映画「UDON」においてユースケ・サンタマリア小西真奈美がこちらでうどんを食べて感動し、うどんにのめりこむきっかけとなるという重要な場所となっています。

確かに「究極の製麺所うどん」だった

道中にも店にも看板が一切なく、ナビが誘導を終了してからが大変でした。

三嶋製麺所の全景

どうやらこちらのようです。

三嶋製麺所の駐車場

駐車場は2台分しかありません。車で来た方は近所迷惑にならないよう注意しましょう。(店の周囲はすれ違うのも苦労するような道ばかりです。)

三嶋製麺所の店頭のテーブルと椅子

外でも食べられるようテーブルと椅子も置かれています。内部はほぼ映画と同じで、メニューがないためどう注文するかまごついていると「あったかいの?冷たいの?」とだけ聞かれました。

温かいうどんと生卵とねぎ

温かいうどん(小)を注文し、生卵と薬味のネギを加えます。

醤油をかけてかき回したうどん

醤油をかけてかき混ぜ、製麺所内に置かれた小さなテーブルでいよいよ実食です。一般的な讃岐うどんのイメージと違ってフワフワとした柔らかな口当たりで、どことなく伊勢うどんに似ていると感じましたが、それでも適度なコシがありました。

麺自体がよくできており、ただ醤油をかけただけなのに大変に美味しくいただくことができました。これで何と190円です。

そのロケーションと麺、価格のどれをとっても際立っており、確かに「究極の製麺所うどん」だったと思います。いきなり超マニアックな店でたまげました。 

三嶋製麺所について

主なメニュー

あったかい・冷たい(小)160円

あったかい・冷たい(大)260円

生うどん 5玉       450円

地図

店舗概要

三嶋製麺

香川県仲多度郡まんのう町川東276

営業時間

10:00~14:00頃(平日)

10:00~16:00頃(土日祝)(売切れ次第終了)

定休日 金曜

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