全国のうどんを制覇したい!

日本は地域ごとに独自の食文化があり、どこを旅しても生活に密着したうどんを楽しむことができます。うどん専門ブログとして全国各地の超個性派うどんを制覇していきます。

長田in香の香 「王道の釜あげ」のだしは厚みがあってザラザラしていた

長田in香の香(ながたいんかのか)は「長田うどん」のスタッフが独立してオープンさせた店で、50年以上続く出汁を味わうことができます。ふわふわモチモチとした麺と厚みのある出汁は「王道の釜あげうどん」そのものでした。

いつの間にか「長田」が2つになっていた

釜あげうどんとは茹でたうどんを釜からすくってゆで汁とともに器に盛り、熱々の出汁につけて食べるものです。うどんを冷水で締めていないためふわふわモチモチした食感となり、うどん本来の味を楽しめる食べ方とされています。

私が高松に住んでいた1995年~1996年の時期は、釜あげうどんといえば東のわら家と西の長田と言われていました。ただ高松からだとまんのう町は少々遠く、そのうちに行こうと思っているうちに思いがけず松山への引っ越しが決まってしまいました。

讃岐うどんの食べ歩きを思いついた際に絶対に行こうとまず考えたのが長田です。しかし調べてみるといつの間にか「長田うどん」の他にもう一つの「長田」ができており、しかもそのもう一つの方がガイドブックに多く取り上げられているではないですか。

「長田」のスタッフが独立して開いた店

事情はよく分かりませんが、どうやら長田うどんは先代が亡くなった際にお家騒動が勃発してしまったようです。先代から出汁の取り方を受け継いでいたスタッフが独立し、自ら女将となって2002年にオープンさせたのが長田in香の香です。

「香の香」とは「香川の香り」を意味しており、「長田」という名前を残すためにこのような店名になったといいます。

最近では「長田」といえば長田in香の香ばかり取り上げられているように思います。新しくできた方の店に話題が集中するには仕方がないのかもしれませんが、そうは言ってもうどん屋は新しければいいという単純な世界では決してありません。

本家の長田うどんも二代目店主が店を立て直し、出汁を改良して盛り返しています。

釜あげうどんの名店

kakeudon.hateblo.jp

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熱々の土瓶の扱い方

長田in香の香を訪れるのは2021年7月に次いで2度目です。

長田in香の香の店舗と行列

四国八十八ヶ所第76番札所である金倉寺のすぐ向かいに位置しており、お昼時と言うこともあって相当な行列が出来ていました。

飯野山の全景

讃岐冨士として知られる飯野山を望むのどかな場所にあります。

レジまで続く行列

列の先にあるレジで注文してその場で金を払います。

店内の様子

レジで渡された番号札を持って好きな場所に座っていると、出汁の入った土瓶やうどんを運んできてくれます。

出汁の入った土瓶

「11番の方!」と呼びながら店員が土瓶に入った出汁を運んできてくれました。この土瓶は重いうえに熱々で、知らないと出汁を猪口に注ぐこともできないかもしれません。グレーの取っ手をつかんで土瓶を傾けると出汁が出てくるので、その下に猪口を置きましょう。

徳利の扱い方

この場合、わら家のテーブルに置かれていた説明書が最もわかりやすいと思います。

出汁に関する注意書き

こちらは出汁が名物で、冷やしうどんの場合はうどんが運ばれてくる前に出汁を飲んでしまう人が少なからずいるようです。そのため「お一人様一杯で、追加は1杯100円」という張り紙まであります。

だしに厚みがあってザラザラしていた

釜あげうどん小

釜あげうどん小(1玉)です。うどんはふわふわと柔らかですがモチモチとした食感や弾力もあり、「王道の釜あげうどん」といった味わいです。出汁は魚介系つけ麺のつけ汁のごとく厚みがあってザラザラしており、甘辛い味わいで麺の良さを引き出していました。

ただ、若干粉っぽさを感じました。これは前回も感じたもので、他の店ではこのようなことはなかったので長田in香の香に特有の物なのでしょう。大したことではないと思うものの、何やら気になりました。

長田in香の香について

主なメニュー

釜あげ(小)        300円

釜あげ(大)        400円

冷やし(小)     300円

たらい(1玉×6杯)2400円

地図

店舗情報

釜あげうどん長田in香の香

善通寺市金蔵寺町1180

営業時間9:00~16:00

駐車場160台

定休日 水、木曜(祝日の場合は営業)

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