香川一福(いっぷく)は讃岐うどんの超人気店で、東京初進出の際は大変に話題になりました。色も香りも味も透き通った上品な味わいの出汁とふわふわとしていながらノビのある麺の組み合わせは素晴らしく、神保町の丸香と並び東京の讃岐うどんの双璧ではないかと思っています。
超人気店を初めて訪れた
香川一福は首都圏を中心として名古屋・沖縄など全国に9店舗を構える讃岐うどんの超人気店で、第一号店である神田本店が2015年にオープンした際には当時岩本町にあった私の職場でも「すごい店がオープンしたらしい。」と話題になったほどでした。ただ私の活動エリアから少し外れた立地となっており、新たに立川店がオープンしたなどと噂は度々聞いていたものの、一度も訪れることなく現在に至っています。
気が付くといつの間にか池袋・恵比寿・ららぽーと横浜にも出店するような讃岐うどん一大チェーン店となりつつあります。かくてはならじと、内神田の神田本店まで行ってきました。
香川の超マニアックな店の流れを継ぐ
香川一福といえば高松市国分寺町の有名店であるうどん一福の支店だと思っていましたが、香川一福の公式HPには「香川県にあるうどん一福とは何ら関係ございません。」と明記されています。
高松で20年以上続いた人気店であるうどん一福は実は2005年の夏に一旦店を閉めており、現在のうどん一福は丸亀市土器町の「中村うどん」で修業した現店主が屋号を譲り受けて2007年に店を再開させたものです。
現在の香川一福は数々の飲食店のプロデュースやFC展開も手掛けるグループの傘下にありますが、創業スタッフは同じ「中村うどん」で修業しており、そういった縁があったのではないかと思います。
ちなみに土器町の「中村うどん」は地元では超マニアックな店として知られています。自分でうどん玉を湯がいてドンブリに入れ、出汁も自分で注ぐ「セルフ」の店は香川では全く珍しくはありませんが、中村はネギを店の前の畑で自分で抜いて自分で刻み、お金は缶の中に勝手に入れてお釣りも勝手にとるというほど徹底されたセルフで、信号機よりうどん店が多いという香川でもこんな店は他にはないでしょう。
◆都内にある讃岐うどんの名店
香川一福のアクセス
香川一福神田本店は都営新宿線小川町駅・丸の内線淡路町駅から南方向に5分程進んだ「司町」交差点のすぐ先に位置しています。
この日は祭日で全国の観光地が大混雑していたという報道がなされていましたが、オフィス街のど真ん中であったこともあって周辺は閑散としていました。
しかし通常の食事時は大変な行列になっているようです。
店内は料理のみ撮影可です。
讃岐うどんの店で当たり前のように行われている「茹で置き」「先茹で」は一切行っていないようです。
上品な出汁とフワフワでノビのある麺が素晴らしい
定番メニューの「かけ大(あつかけ)」、それに加えてちくわ天・とり天・半熟卵天です。出汁が色も香りも味も透き通っていることにまず驚かされます。これまで数えきれないほどうどんを食べ歩いてきてこれほど上品な出汁というのは初めてで、うどんに乗せた半熟卵天を割って黄身が流れ出したときに「余計なことをしてしまった。」と後悔の念に苛まれたほどでした。
一般的に「コシ=硬さ」と思われがちであり、さらに讃岐うどんには太麺というイメージがあります。しかし香川一福のうどんはやや細麺で口当たりはふわふわしていますが、「ノビ」の強さがあってしっかりとした弾力やのど越しも楽しむことができます。上品な味の出汁とともに口の中の粘膜に張り付いたりくすぐってきたりするのはまさに快感でした。
神保町の丸香と並んで東京の讃岐うどんの双璧
私はこれまで東京で最も美味いうどんは神保町の丸香であると思っていましたが、どうやら神田一福はそれに匹敵している存在のようです。今回はド定番のかけを注文しましたが、いろいろ調べてみるとどうやらカレーうどんが看板メニューのようで、これから何度もたちよらなければならないようです。
香川一福 東京神田本店
営業時間11:00~22:30
定休日 なし
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