目黒の「こんぴら茶屋」はテレビで何度も紹介されているカレーうどんの名店で、私もタモリ倶楽部でその存在を知りました。辛さは2種類から選べますが、辛口は私が長年愛し続けてきたレトルトカレーの名品そのものの味でした。
テレビで何度も紹介されたこんぴら茶屋
こんぴら茶屋は目黒駅より徒歩3分の場所にあり、カレーうどんで有名な手打ちうどん店です。
香川の金刀比羅宮の石段の麓で育った店主が店をオープンさせたのが昭和58年で、東京に本場讃岐のうどんの醍醐味を伝えたいというただその一念だったといいます。何度目かの讃岐うどんブームにより東京にもまともなうどん屋が誕生するようになったのが2000年代になって以降ですから、当時としてはかなり珍しい存在の店だったのではないかと思います。
30年以上にわたって本場の味を提供し続けた効果なのか、こんぴら茶屋は「アメトーク」や「月曜から夜ふかし」「出没!アド街ック天国」といったテレビ番組で数多く取り上げられ、また「チューボーですよ」には店主が街の巨匠として何度も出演したそうです。
私がこの店を知ったのはテレビ朝日の「タモリ倶楽部」ですが、店主自らどろどろのカレーうどんを豪快にすすり上げていました。
全国のカレーうどんの名店
「銀座カリー辛口」そのものだった
こんぴら茶屋は目黒通りに面した場所に位置しています。幟にある「牛かれーうどん」が名物で、ほとんどの客がこれを注文していました。辛さに関してはレギュラー(中辛)とホット(辛口)の2種類から選ぶことができます。またうどん店では珍しく、大盛の代わりに替え玉があります。
「牛かれーうどん」のホットです。巣鴨の古奈屋よりもはるかに汁の粘度が高くて色が濃く、表面がつやつやと輝いており、白い蒲鉾が見た目にインパクトを与えています
出汁に関しては私が愛してやまないレトルトカレーの「銀座カリー辛口」そのものだったと思います。(これは褒めています)ピリピリとした辛さ、ドロドロとした舌触り、具として入っている牛肉や玉ねぎの味と食感までどこまでも似ており、一口食べた時点でこれは銀座カリーだと思いました。
また蒲鉾がカレー味の出汁と異様なほど合っています。
麺に関しては中太でモチモチとしており、辛口の出汁とよく絡んで強めの味をしっかりと受け止めていました。ただし讃岐うどんという一般的なイメージとは少々違っていたと思います。
当初は替え玉を注文するつもりでしたが、予定を変更して「ライス小」を頼みました。
「牛かれーうどん」の〆でライスを入れて雑炊風とするのは店としてもおススメしているようです。肉や野菜の旨味が溶け込んだ出汁をごはんにからめて最後の一滴まで味わうことができました。
カレーうどんの汁はねを防ぐには?
カレーうどんに常についてまわるのが汁はね問題です。うどんをすすった際に黄色い出汁がはねてワイシャツについてしまうと目立ちますし、何より一度ついてしまうとなかなか落ちてくれません。古奈屋では念のため着用した紙エプロンにしっかりとシミが残っており、何もしなかった場合は大変なことになったと思われます。
出汁がはねる原因としては箸から落下した麺がドンブリの表面ではね上げるものと、啜った際に揺れた麺の先端部が出汁を巻き知らずことの2点あります。
こんぴら茶屋の出汁は粘度が高くそれほどはねる心配はないと思われましたが、口をドンブリに近づけて啜った際の麺の揺れを最小限にした結果、汁はねは全くありませんでした。
こんぴら茶屋
営業時間 平日 11;00~24;00
土日祝22:00~23:30
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