秋原駅5番ホームに面した新田毎(しんたごと)はステーキカレーが看板メニューという超個性的な駅そば店です。定番の天ぷらそばとステーキカレーの両方を試しましたが、両方とも思っていた以上にしっかりとした味でした。
- 秋葉原駅に超個性的なそば屋が残っていた
- ステーキカレーが看板メニューの店
- 天ぷらそばは昔ながらの駅そばだった
- 思った以上にちゃんとした味だったステーキカレー
- 10年たてば変わるところは変わる
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秋葉原駅に超個性的なそば屋が残っていた
新田毎は秋葉原駅構内の駅そば店で山手線から総武線の千葉方面に向かう途中、ミルクスタンドのちょうど向かいにあります。私が秋葉原駅を頻繁に利用していたのはもう10年位前になりますが、その頃からミルクスタンドと駅そばという光景があったように思います。
その昔、JRの主要駅にはそれぞれ個性的な立ち食いそば屋があり、「新宿駅はこんな感じ」、「立川駅はこんな感じ」、「分倍河原駅はこんな感じ」と駅ごとに全然違った味を楽しむことができました。それがいつの間にかあじさい茶屋だらけになってしまい、味も素っ気もなくなってしまいました。最近は「そばいち」や「いろり庵きらく」が勢力を拡大してきましたが、私が思う駅そばとはまたちょっと感じが違います。
それだけに新田毎のような店が存続しているのは大変にうれしく思います。
ステーキカレーが看板メニューの店
総武線5番ホーム側に面した看板には「そば処soba-dokoro tagoto.akihabara」と書かれており、もともとは「田毎」が店名で何らかの事情があって後から「新」が付いたと思われます。
何よりもスピードが大切な駅そばの店ではありえないくらいメニューが豊富です。
そして看板メニューはそばではなく何とステーキカレーで、店について検索するとそばよりもカレーを紹介した記事ばかりがヒットします。
あくまでも通常価格が1100円でお客様感謝デーだけ750円に値下げというていですが、感謝デーが週に4日ともあるということはこちらの方が通常価格だと言ってもいいでしょう。
店内は立ち食いカウンターとカウンター席を合わせて20席と意外に小さめです。「そばいち」や「いろり庵きらく」では考えられないような怪しさいっぱいの雰囲気で満たされていましたが、かつての駅そばはみんなこんな様子だったと思います。
店内に1枚だけ加山雄三のサインが掛けられていました。客として来店したのかと思っていたら何と店のオーナーなのだそうです。
変わった看板メニューの店
天ぷらそばは昔ながらの駅そばだった
いくらステーキカレーが看板メニューの店とはいえ、新田毎はそば屋なのですから最初に注文するのはやはりそばでなければなりません。
ということで天ぷらそばを注文しました。
天ぷらが出汁に浸されてほぐれ、全体的にしっとりとした味わいとなっています。箱根そばやしぶそばで運よく茹でたて状態の麺が出てきた時に感じるコシやツルツル感は全くありませんが、昔ながらの駅そばの味に感じられました。
思った以上にちゃんとした味だったステーキカレー
新田毎の記事で天ぷらそばだけではやはり格好がつきません。後日改めて秋葉原を訪れ、今度はステーキカレーを注文しました。
本当にサーロインを使用していては750円で出せるはずはなく、実物が写真やサンプルと全然違っていたのは想定内です。それよりもちゃんと肉の味がする柔らかなステーキが出てきたことに驚きました。私は肉はそれだけで食べたためもう少し塩コショウを効かせてもいいように思いましたが、カレーに混ぜて食べるということであればこれでいいのかもしれません。
駅そば店のカレーと言えどしっかりとした辛さもありました。
10年たてば変わるところは変わる
秋葉原駅5番ホームのミルクスタンドと駅そばという光景は10年前と全く変わっていませんでしたが、その少し先のかつて本屋があったはずの場所はガチャガチャで埋め尽くされていました。やはり10年も時がたてば変わるところは変わるようです。
新田毎 秋葉原
営業時間 6:30~23:00
定休日 なし
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