丸亀市の上田うどん店は飯野山の高松側の山麓に位置する珍しい店です。ぶっかけうどん専門でメニューは16種類あり、うどんと甘めの出汁とワサビの取り合わせが最高でした。
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飯野山の高松側に位置する店
香川県の坂出市と丸亀市の境に位置する飯野山は「讃岐富士」とも呼ばれ、どこから見てもきれいな円錐形を保つその山容は香川のシンボルと言ってもいいのではないでしょうか。
飯野山の山麓から土器川に沿って丸亀市の中心部に向かうエリアは讃岐うどんの激戦区でもあるのですが、超有名店である「なかむら」がある影響で琴平側ばかりに注目が集まってしまいがちです。
上田うどん店は丸亀市でも飯野山の高松側の山麓に位置する店です。これまで何度も香川を訪れて土器川周辺はレンタカーで走り回ってきましたが、飯野山の麓は畑という光景しかみたことがありませんでした。
今回初めてこのエリアに足を踏み入れてみて、片側2車線という幅の広い道ができていて驚きました。
ぶっかけうどん専門の店
上田うどん店はぶっかけうどんで有名な店です。
ネット上の様々な記事を見ると「ぶっかけうどんが中心の店」という記述ばかりでしたが、現在はぶっかけうどん専門の店となっており、どうやら店の方向性が変わったようです。
麺に直接つけダシをぶっかけて食べる「ぶっかけうどん」は讃岐うどんの定番の食べ方の一つですが、岡山県倉敷市の名物料理の一つでもあり、岡山駅の新幹線上りホーム上にある「倉敷うどん ぶっかけふるいち」が特に有名です。
香川では「山下うどん」が発祥の店とされ、面倒くさがりの客がざるうどんのつけ汁を麺にそのままかけたのが始まりとされています。それに対して倉敷では麻雀をやりながらでもざるうどん食べられるよう、うどんを丼に入れて具をその上にのせ、たれを上からかけたことがきっかけでした。
「山下うどん」は弾力のある麺にしょっぱいだし、「ぶっかけふるいち」はモチモチした麺に甘さを感じるだしだったという印象があります。
ぶっかけだけで16種類のメニュー
上田うどん店の内部です。コの字型という他では見たことがないテーブルの配置となっており、入ってすぐ右手におでん等のサイドメニューが置かれていました。
メニューは本当にぶっかけだけでなんと16種類あり、それぞれに温と冷があるので実質的に32種類ということになります。うどんと並んで「たこ飯」が名物という珍しい店なのですが、この時は既に売り切れでした。
うどんの食べ歩きをする際にはその地域のド定番のメニューを注文するよう心がけており、香川ではかけうどんばかり食べてきましたが無いのなら仕方ありません。店の王道メニューということでぶっかけうどんの小を注文しました。この日6杯目のうどんですが、ぶっかけの小ならなんとか入りそうです。
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味は倉敷うどんそのものだった
ぶっかけうどん小で、薬味としてのりとワサビというのは完全に倉敷うどんの食べ方です。
サイドメニューとしては牛筋煮込みを2本取りました。
徹底的にかき混ぜて、いざ実食です。
麺はかなり細めでモチモチシコシコしており、口の中に吸い付くような食感でした。うどんとのりというのはありそうでない食い合わせなのですが、相性は抜群だったと思います。
ぶっかけ出汁はかなり甘めで麺とよく絡み、ワサビが両者のうま味を引き出していました。味は倉敷うどんそのものでしたが、麺が細いこともあって弾力があってのど越しもよかったと思います。讃岐うどんとしては珍しい味わいでしたが、これも大いにありではないでしょうか。
上田うどん店について
主なメニュー
ぶっかけ 350円
おろし 350円
温玉坦々ぶっかけ 600円
肉ぶっかけ 600円
地図
店舗概要
0877-98-0014
営業時間10:00~14:00
定休日 木曜日
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