飯野屋は香川県の象徴である飯野山のふもとに位置するうどん屋で、肉うどんが看板メニューの店です。加水率高めの麺は半透明でムニュムニュした食感で、肉の甘味をおびてスルスルと喉に流れ込みました。
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香川県の象徴「飯野山」
飯野山は香川県の丸亀市と坂出市にまたがる標高421.9mの山です。きれいな円錐形の山容から讃岐富士と呼ばれており、香川を象徴する存在ではないかと思っています。
瀬戸大橋を渡り終えたサンライズ瀬戸の車窓に飯野山が見えてくると四国に来たことを実感しますし、金刀比羅宮の本宮からの絶景でも最初に探すのは飯野山です。
そんな飯野山の麓に位置しているのがその名も飯野屋です。
うどん激戦区である飯野山周辺
香川を象徴する場所だけあって飯野山周辺には個性的なうどん屋が集中しており、「なかむら」「よしや」「山とも」「時とまるUDON」といった有名店がしのぎを削っています。そんな中で飯野屋もまた他に負けない存在感があり、独自のうどんを提供し続けています。
創業は1983年で現在は初代の娘婿である宮武氏が二代目として店を継いでおり、初代のうどんづくりに徐々に独自の工夫を加えていきました。(宮武という名前の何と多いことか!)店主の好みで小麦粉に対して水分量を多くして生地を練っており、こうして打ったうどんを二日間熟成させることによりムニュムニュした食感の麺となっています。
激戦区のうどん屋(記事は下に続きます)
看板メニューは肉うどん
飯野屋は一度見たら忘れられない不思議な造りの建物の1階にあります。不動産業界に長くおりましたので戸建て住宅も数多く見てきましたが、このような形状の2階建ては初めてです。
店内はテーブル席と座敷席があり、比較的広々としています。店のタイプとしては「一般店」で、席に着いて注文を告げると席までうどんを持ってきてくれます。但し、飯野屋の場合はおでんだけはセルフでした。
飯野屋は肉うどんがあまりにも有名な店で、来店する客のほとんどがこちらもメニューを注文するそうです。秘伝のだしでじっくり煮た牛肉を煮汁とともにかけうどんに加えたもので、最近ではこれに加えて「肉しょうゆうどん」「温玉肉ぶっかけ」といった肉系のメニューも人気となっているようです。
ムニュムニュした不思議な味わい
今回の旅における事前の情報収集ではYouTubeの動画を数多く観ました。飯野屋に関してはその全てが肉うどんを紹介したものであり、そうなるとさすがの私も肉うどんを注文しない訳にはいきません。
トッピングは牛筋煮込みをとりました。
飯野屋の肉うどんにはじっくり煮込んだ分厚い牛肉にネギと花ぐるま蒲鉾がのせられています。いりこに鰹節と昆布が加わった正統派のさぬき出汁に肉の甘さが溶け出し、博多のうどんに似た味わいとなっていました。
水分量が多いうどんは半透明で、ムニュムニュした柔らかめの口当たりでした。のど越しとか弾力といったものは特に感じなかったのですが、肉の甘さをまとった麺がその分だけスルスルと喉に流れ込んできます。
香川でこれまで体験したことのない不思議な味わいでした。
飯野屋について
主なメニュー
かけうどん 340円
わかめうどん 420円
釜あげうどん 430円
天ぷらうどん 540円
肉うどん 600円
地図
店舗概要
0877-25-1891
営業時間 10:00~14:30
定休日 月曜日 第四火曜日
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