釜喜利うどんは博多で人気のうどん居酒屋です。フワフワした細麺は芯まで柔らかく、麺も具も出汁も全てハイレベルでバランスがとれていました。
是非こちらもご覧ください
希少性が高まる博多うどん
うどんは日本人に最もなじみのある料理の一つではあり、全国どこへ行っても食べることができます。その一方で各地にはそれぞれ超個性的な「ご当地うどん」があり、地域によって驚くほどの違いがあるのがうどんなのです。
博多うどんの場合はじっくりと茹でた太くて柔らかな麺に昆布やかつお節・サバ節等をふんだんに使ってとった出汁というのが特徴となっています。博多と並んで「柔らかいうどん」の本場であった関西は今や「大阪讃岐うどん」に浸食されつつあり、そういう状況下では博多うどんの希少性が高まっているのではないかと思います。
博多うどん特有の「うどん居酒屋」
全国各地のうどんの中で恐らく博多にしかないのがごぼうの天ぷらと、魚のすり身を丸く延ばして揚げた丸天でしょう。それに加えて「うどん居酒屋」の存在もまた博多うどん特有のものではないでしょうか。
「お酒とつまみを味わった後にうどんで〆る」というスタイルは2010年に登場した二〇加屋長介が起源だったようで、これをきっかけに福岡ではうどん居酒屋がブームとなりました。14年が経過して、今や一つのジャンルとして完全に定着したといってもいいでしょう。
そんなうどん居酒屋の中の代表的な店が「釜喜利うどん」です。
運営会社は二〇加屋長介と同じ
博多から地下鉄で4駅の赤坂駅は「長浜ラーメン」で知られている福岡市中央卸売市場の最寄り駅で、市場とは反対方向に5分ほど歩くと「大名」という誠に由緒ありそうな地名が出現します。
釜喜利うどんはこの大名に位置しており、あの二〇加屋長介を展開する株式会社NewOrderが運営しています。
うどんだけを目当てにやってくる人もいる程の人気店ということでピーク時には相当な行列ができるようです。しかしお昼時を外していたので店内は空いており、カウンター席とテーブル席を合わせて22席のところ、客は私を含めて3名でした。
博多うどんの名店
麺も出汁も具もハイレベルだった
人気のうどん居酒屋ですが、ランチ営業の時間帯なのでメニューは完全にうどん屋そのものです。冷たいうどんのすだちかけと甲斐スペシャルが看板メニューのようです。カウンター席から中を覗くとちゃんと麺を茹でるところからやっています。
私自身は博多うどんというものをよく知りたかったため、ごぼう天うどんに丸天トッピングというド定番メニューを注文しました。薄くスライスしたごぼうがマツタケのように見えてしまったのは私だけでしょうか。
麺はツルツルふわふわしており、芯まで柔らかです。出汁はそれだけをスイスイ飲めるほどうま味たっぷりで、天ぷら類の油分がしみだしてコクが加わっていました。
ごぼうはシャキシャキしていて土の風味が感じられた一方、衣の部分が出汁を吸っておトロトロになっています。丸天はモチモチしていて、食べていて気持ちよさが感じられました。
構成しているすべての要素がハイレベルでそれでいて全体のバランスもとれており、しっかりと完食しました。
釜喜利うどんについて
主なメニュー
ゴボウ天うどん 630円
月見うどん 630円
丸天うどん 680円
すだちかけうどん 850円
甲斐スペシャル 1100円
地図
店舗概要
福岡県福岡市中央区大名1-7-8
営業時間 11:30~22:00
定休日 なし
このブログのイチオシ記事
「評価に値する」と思われたらワンクリックお願いします。読者登録とブックマークを頂けるともっと嬉しいです。