「祇をん萬屋」は祇園の真ん中に位置するうどん屋で、九条ネギがどんぶりの表面を覆っている写真はほぼ全てのガイドブックに掲載されています。看板メニューのねぎうどんはうどんとネギの食感の違いが素敵でした。
- 最も京都らしさを感じる「祇園」
- ネギで埋まったどんぶりの映像が有名
- 最優先で予定に組み込んだ
- 思いがけず行列の先頭になった
- うどんとネギの食感の差が素敵だった
- 祇をん萬屋について
- このブログのイチオシ記事
是非こちらもご覧ください
最も京都らしさを感じる「祇園」
京都には由緒ありそうな地名が数多ありますが、その中でも「祇園」ほど京都らしさを感じられるものはないでしょう。
釈迦が説法をおこなった祇園精舎に由来しており、祇園社と呼ばれていた明治以前の八坂神社が保有していた広大な境内の跡地だったようです。八坂神社の祭礼が祇園祭で、舞妓さんがいる花街もあり、また歌舞伎の南座もあります。
花見小路通や西花見小路通のような歴史的街並の通りなど、東京には絶対に存在しないでしょう。
ネギで埋まったどんぶりの映像が有名
萬屋は京都を代表する有名店で、斜め切りにした九条ネギがどんぶりの表面をびっしりと覆っている写真は全てのガイドブックで見ることができます。創業は1977年で、最初はもっぱら周辺のお茶屋や芝居小屋相手の出前が中心だったといいますが、芸舞妓たちに好評だったことから評判が口コミで拡がり、現在では開店前から行列ができるような店になっています。
芸能人など著名人の間に熱烈なファンも多く、梅干し入りの「マリ」や鶏肉入りの「つのだ」等々、彼らの特別注文から正式メニューとなったものも数多くあります。
最優先で予定に組み込んだ
祇園にうどんの名店があるという情報は緑一色のどんぶりの映像とともにずいぶん以前から頭に入っていましたが、2月に訪れた際も4月に訪れた際も予定に組み込むことがどうしてもできませんでした。
平等院の夜間貸切特別拝観の予約が完了した際に最初に思い浮かべたのが萬屋です。祇園から宇治は京阪線を利用すれば30分前後で移動できるようなので初日の昼食に決めましたが、いざ訪れてみると「不定休」の店がこの日に限って「本日休業」でした。
私はこういった臨時休業に本当にしょっちゅうぶち当たります。急遽「京都祇園おかる」に移動して事なきを得ましたが、こうなると翌日に再度来るしかありません。明日は店は開いているのか?開いていたとしても京都駅発15:01の新幹線に間に合うのか?いろいろと不安が残りました。
京都のうどん屋
思いがけず行列の先頭になった
二日目は朝から鞍馬寺と貴船神社を駆け足で巡った結果、どうにか午前中に祇園四条駅に戻ってくることができました。(貴船神社は本当はもう少し時間をかけてお参りしたかった。)これならどうやら開店前に列に並ぶことが出来そうです。
到着してみると暖簾は出ていましたが開店は12:30となっていてまだ誰もおらず、思いがけず行列の先頭になることができました。
この塀の前に連日多くの人が並んでいるのでしょう。
当然ながら開店と同時に入店しました。店内は意外に狭く4名用のテーブルが3卓と隅の窪みのような場所に2名用のテーブルが1卓で、そうなると隅の席に誘導されるのは仕方ありません。
うどんとネギの食感の差が素敵だった
この日は気温が低かったこともあって第一陣で入店した人のほとんどが「ねぎあんかけうどん」に流れていましたが、私は初志貫徹してねぎうどんを注文しました。一面のネギで隠れてしまっていますが、出汁は色も味も濃くうまみの強さが印象的です。ネギはシャキシャキとしていてこちらもまた味が強く、出汁とネギだけでも一つの料理として通用するのではないかと思っています。
麺はしっとりとしていました。ツルツルともモチモチともフワフワとも違っており、のどに吸い込まれていくようでした。シャキシャキしたネギとの食感の差が素敵でした。
残してしまうのはもったいなく、出汁は飲み干しました。
先頭で店に入ったので、食べ終わって出たのも私が最初でした。店を出た時にこれだけの列ができていたのですから、開店直前の時点ではとんでもない長さであったろうと思います。
祇をん萬屋について
主なメニュー
かけうどん・そば 750円
きつねうどん・そば 850円
月見うどん・そば 1000円
ねぎうどん・そば 1300円
ねぎあんかけうぼん・そば 1400円
地図
店舗概要
京都府京都市東山区花見小路四条下ル二筋目西入ル小松町555-1
営業時間
12:00~15:00 17:30~19:00 月~土
12:00~16:00 日
定休日 不定休
このブログのイチオシ記事
「評価に値する」と思われたらワンクリックお願いします。読者登録とブックマークを頂けるともっと嬉しいです。