観音寺市のうまじ家は機械を使わない完全手作りのうどん屋で、店内の客から見える場所に実演スペースも備えられています。手打ち手切りのため麺が不揃いで捻じれており、その分だけ出汁とよく絡んでいました。
是非こちらもご覧ください
「うどん県いりこだ市」の名店
観音寺市は香川県内で最も西にある市で、日本一狭い県といえど高松から車で往復するのは少々厳しい地域です。アクセス面での面倒さから「今回は見送ろう」という事態が続いてしまい、ついつい調査が手薄になっておりました。しかし観音寺市は決して「うどん不毛の地」ではありません。
讃岐うどんにはイリコ出汁が欠かせず、その中でも特に観音寺市の伊吹島周辺で漁獲されたカタクチイワシを用いたイリコが最上とされています。それだけに市民のうどんに対する意識は高いようで、「うどん県いりこだ市」を名乗るほどだといいます。(「イリコ出汁」が「いりこだ市」になっています。念のため。)
これまで素通りしてきましたが、知名度の高い店も数多くあり、うまじ家もそのうちの一つです。
ちなみに観音寺駅前にははなまるうどんもありました。丸亀製麺は香川県内では全く通用していませんが、はなまるうどんは善戦健闘しています。
機械を一切使わない「本格手打ちうどん」
うまじ家までは「手打ちうどんつるや」から駅と反対方向に進まなければなりません。歩いた分だけそっくりそのまま帰り道が長くなることになるため、刺すような日差しの中で早く店が出現することだけを祈っていました。
つるやからは徒歩で5分くらいだったと思います。2003年に創業した比較的新しい店ですが店主は50年近い経験を持つベテランで、20年以上も県内の有名店で修業を積み独立しました。
手練り・手打ちにこだわる麺はすべて手作業で、北海道産・九州産・オーストラリア産など5種類の小麦粉を季節に応じて配合を変えています。
観音寺市のうどん
店内に実演スペースがあった
うまじ家はうどん単体だけでなく、定食メニューも充実しているようです。
讃岐うどん店の三タイプの中では一般店に該当します。
暑さの中を歩いてきたため頭の中が完全に茹だった状態であり、メニューをチラッと見ただけで海老天きつねうどんを注文しました。しかし後になってよく見ると一番下にしっかりとかけうどんはありました。
店内にはうどんの実演スペースがあり、手打ち手切りしている様子を席から見ることができるようになっています。香川でもここまでオープンにしている店は記憶にありません。
期待していた通りの味だった
注文した海老天きつねうどんで、一般店なので席で注文すると席までうどんを持ってきてくれました。スッキリとしたイリコ出汁に揚げの甘さが溶け出しており、味に膨らみが出ています。
牛筋煮込みは自分で取ってきました。こちらは少々固かったと思います。
麺が不揃いだったのは手切りであることの証明でしょう。つるつるプルプルしていて適度な弾力があり、コシがあって飲み込むのが快感でした。一本一本ねじれていて出汁が麺とよく絡み、期待していた通りの味になっていました。
帰りも大変だった
帰りは隣のレディ薬局の中をうろつき、宮脇書店で立ち読みをし、ケーズデンキでたっぷりと時間を使ってスマホ用のイヤホンを購入し、こうして体を冷やしながら観音寺駅に向かいました。最短で20分という距離にどれだけ時間をかけたか、全く覚えていません。
余りの暑さで味覚が狂ったりしていなかったか、それが心配です。
うまじ家について
主なメニュー
かけうどん 390円
釜あげうどん 490円
海老天きつねうどん 600円
キムチうどん 760円
天ぷらうどん 890円
地図
店舗概要
営業時間11:00~15:00
定休日 水曜日
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