博多の弥太郎うどんは天神に隣接した24時間営業のうどん屋です。イレギュラーな展開の中でたまたま見つけた店で、理想的な麺と出汁の博多うどんを味わうことができました。
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天神の隣に24時間営業のうどん屋があった
「天神」はいうまでもなく博多の中心市街地にある地名であり、九州最大の繁華街を示す通称です。どこからどこまでを天神と呼んでいいのかについては普段東京に住んでいる私に分かるはずありませんが、厳密には那の津通りと国体道路に挟まれた天神1~5丁目のことを指しているようです。

弥太郎うどんはこの地名の「天神」から国体道路を挟んだ反対側に位置するうどん屋で、何と24時間営業をしていることで知られています。そのため学生・サラリーマン・年配者・夜の店で働く人たちなど、時間帯に応じて幅広い層が訪れる店となっています。
創業は1966年で何と60年近い歴史があり、現在では二代目店主が父親から店を引き継いでいます。
イレギュラーな展開でたまたま見つけた店
当たり前ではありますがうどん屋巡りをする際に一番気を付けなければいけないのはまず定休日で、次いで営業時間です。しかしこの営業時間というものがくせもので、表記通りに受け取ってしまうとえらいことになる場合が多々あるのです。
例えば香川の場合、「10:00~14:00」と記載してあったとしても実は「麺が無くなり次第終了」であることが暗黙の了解となっています。営業時間がどうなっていようが、人気店の場合は13時を過ぎたら閉まっていると考えておかなければなりません。
11時前に福岡空港に到着し、西鉄の大野原駅周辺を巡って14時頃天神に戻ってきました。先ほど述べた事情もあって、昼営業の人気店を訪れるには微妙な時間帯です。そこで急いでスマホで検索し、たまたま見つけたのが弥太郎うどんでした。
24時間営業を謳う店なら「売切れのため本日終了」ということは無いでしょう。
外観は大衆酒場そのもの

スマホの地図を頼りにたどり着いた弥太郎うどんは大衆酒場そのものといった外観でした。実際に二階は海鮮居酒屋なのだそうです。

店内はカウンターとテーブル合わせて全26席のこじんまりとした空間で、誰もが神妙な面持ちでうどんを味わっていました。麺は茹で置きのものを注文があってから温め直しているようで、昆布やアゴでとった透明な出汁を合わせています。

王道の博多うどんと言ってもよいメニューです。これとは別にドリンクメニューもあり、ビールや角ハイボール・日本酒・それに焼酎類も充実しています。酒のつまみに最適なおでんは年中いただけるようです。
超個性的な福岡のうどん(記事は下に続きます)
理想的な麺と出汁だった

注文したのはごぼう天うどんで、透き通った黄金色の出汁と真っ白なうどんのコントラストが美しく感じられます。出汁は濃厚であることから最初は風味が強めに感じましたが、すぐになじめました。
ごぼう天は干からびたような硬さを感じましたが、店の仕組みを考えるとこのくらいはしょうがないでしょう。

太麺ですが舌先でつぶせるくらいの柔らかさで、まるで伊勢うどんのようでした。しっとりねっとりした食感で出汁がよく絡み、柔らかいにもかかわらず口の中でしっかりとした存在感がありました。
口当たり・のど越し等申し分なく、理想的な麺と出汁だったように思います。イレギュラーな展開の中でたまたま見つけた店でこれだけのうどんが食べられたのですから、大収穫と言っていいでしょう。
弥太郎うどんについて
主なメニュー
丸天うどん 600円
えび天うどん 600円
ごぼう天うどん 600円
きつねうどん 600円
肉うどん 750円
地図
店舗概要
営業時間 24時間営業(土曜は朝5時まで、月曜は9時半開店)
定休日 日・祝
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