「元祖 鹿児島うどん」は天文館の巨大な複合型商業施設内のうどん屋で、一昨年にオープンした新進気鋭の店です。今まで食べてきたどのうどんとも違っており、「ありそうで無かった」美味しいうどんだったと思います。
- 鹿児島にとって特別な場所「天文館」
- 鹿児島うどんの「元祖」を目指す
- カウンター席中心の入りやすい店内
- うま味たっぷりの出汁とプルンプルンした麺
- 「ありそうで無かったうどん」
- 「元祖 鹿児島うどん本店」について
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鹿児島にとって特別な場所「天文館」
天文館は九州新幹線の終点である鹿児島中央駅から市電で4駅目にある繁華街で、その名は薩摩藩がこの地に建設した天体観測や暦の研究機関に由来しています。地元の百貨店である山形屋や大規模なアーケード商店街を擁する鹿児島の商業の中心地となっており、大企業の支社が数多く置かれるような南九州の拠点としての機能も併せ持っています。
鹿児島にとって特別な場所である天文館の、それも電車通りに面した一番目立つ場所に2022年8月に誕生した巨大な複合型商業施設が「センテラス天文館」です。当然ながら鹿児島で最も競争が激しい場所ともいえ、オープン後の1年4カ月で1割のテナントが入れ替わったといいます。
そんな場所に2023年8月にオープンしたのが「元祖 鹿児島うどん」です。
鹿児島うどんの「元祖」を目指す
元祖 鹿児島うどんの店主はもともと人気の洋菓子店経営者であり、桜島フェリーで食べてきたうどんに影響されてうどん屋を始めたそうです。
ラーメンが全国的に有名な鹿児島においてうどんは名物として定着しているとは言い難く、「鹿児島うどん」がどういうものかまだはっきりしていません。そんな中で店主は日常食として愛されるうどんを追及しており、「元祖」と言われるような店を目指して「元祖 鹿児島うどん」を名乗っています。
鹿児島で桜島フェリーの「やぶ金」以外にうどん屋はないかいろいろ調べ、初日の夕食の場にこちらを選びました。(二日目に選んだ薩摩製麺所はまさかの臨時休業だった)
カウンター席中心の入りやすい店内
天文館に出るには市電が便利で、電停で下車して横断歩道を渡ればそこは「センテラス天文館」です。
鹿児島では雨だけでなく火山灰も降ってきます。(天気予報では桜島の降灰予想も必ずしていました。)そのためこの場所にアーケードを設置する工事が2025年7月に着工し、2026年9月には傘をささなくても横断できるようになります。
元祖 鹿児島うどんはセンテラス天文館の2階に位置しています。
「いつでも変わらない日常の美味しさを」をコンセプトとしており、見るからに入りやすそうな外観となっています。
店内はカウンター17席と4人掛けテーブル1卓で、レトロ調のポスターが異彩を放っていました。
新進気鋭の店らしく、びっくりするようなメニューが並んでいます。
九州のうどん(記事は下に続きます)
うま味たっぷりの出汁とプルンプルンした麺
「初めての店では王道メニュー」ということで鹿児島かけうどんと、それだけだと腹が減りそうだったので牛とじ丼(小)を注文しました。
鹿児島かけうどんにはさつま揚げに加えて薬味としてネギと天かすが載せられています。事前に視たYouTube動画ではこれに薄切りにされた黒豚も加わっていたのですが、実際にはありませんでした。
黄金色の出汁はカツオ節や昆布・長崎のアゴ等でとられており、うま味たっぷりでスッキリとしていました。ガツンとくるような強烈さはありませんが、じわしわと浸みてくるような味わいです。
中太の麺は表面は優しい柔らかさながら、全体的にはプルンプルンとした食感でした。箸でつまむと切れそうで切れず、これが集団となって喉を通過すると何とも言えない快感があります。
店で揚げているというさつま揚げも素晴らしいものでした。
「ありそうで無かったうどん」
麺も出汁もどちらもそれほど珍しさを感じるものではなかったのですが、全体としては今まで食べてきたどのうどんとも違っていたように思います。
「ありそうで無かったうどん」という印象で、最後までしっかりと完食しました。これだけのうどんの評点が3.06というのですから、食べログなんて信用してはいけないのです。
「元祖 鹿児島うどん本店」について
主なメニュー
鹿児島かけうどん 680円
肉うどん 870円
煮込みナンコツうどん 1200円
トンカツかれーうどん 1380円
ぶっかけトンカツうどん 1380円
地図
店舗概要
営業時間 11:00~20:00
定休日 センテラスに準じる
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