全国のうどんを制覇したい!

日本は地域ごとに独自の食文化があり、どこを旅しても生活に密着したうどんを楽しむことができます。うどん専門ブログとして全国各地の超個性派うどんを制覇していきます。

門々利うどんの看板メニューは王道とは一線を画していた

門々利うどん(かがりうどん)は王道とは一線を画した個性派のうどんを追及している店で、醤油ベースのさっぱりとしたつゆが手打ちの平麺や豚肉と絡み、辛子高菜が味に深みを加えていました。

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下吉田の吉田うどんの特色

門々利うどんは富士吉田市の下吉田地区にあるうどん店です。

富士山麓の高原地帯に位置する富士吉田市はその標高の高さゆえに年間の平均気温が低く、また富士山の噴火による火砕流や火山灰により土地がやせて米作りには向かない地域でした。そのため農業は畑作主体で、人々は長らく粉食中心の食生活を送ってきました。

昭和初期の頃になると富士吉田は主産業の織物業が隆盛を極め、特に下吉田周辺では半数以上の家庭に機織り機が置かれていたと言われ、機織りをする女性の手を煩わせることがないよう男がうどんを打ったといいます。また、機織りの関係者や織物を買い付けに来た商人たちに自宅の居間などでうどんを振舞ったことが現在まで伝わり、下吉田地区の吉田うどんの店は玄関で靴を脱いで小上がりの座敷に上がり、座布団に座ってうどんを食べるというスタイルが主流となっています。

王道とは一線を画した個性派の店

男が力任せに生地をこねたことから誕生した歯ごたえのあるねじれた太麺、味噌ベースと醬油ベースをブレンドさせてつくったつゆ、上に載せる具材は茹でたキャベツと馬肉というのが王道の吉田うどんです。そしてゴマ・山椒・唐辛子等を使用して店ごとに研究を重ねた「すりだね」と呼ばれる薬味で「味変」するのがお決まりとなっています。

そういう王道とは一線を画しているのが門々利うどんで、吉田うどんそのものと言ってもよいロケーションの中で冒険心をくすぐるようなうどんを提供しています。

「我が道を行く」雰囲気

門々利うどんの看板

門々利うどんは富士急行下吉田駅から徒歩約11分、そして吉田うどんの超有名店である元祖みうらうどんからは徒歩約5分という場所に位置しています。

門々利うどんの外観

飾りっ気など全くなしで、「我が道を行く」という雰囲気がプンプンしています。

門々利うどんの店内

玄関で靴を脱いで座敷に上がるという感覚です。右手奥のテーブルにセルフサービスの水と辛子高菜を入れたタッパーが置いてありました。

注文票

吉田うどんは讃岐うどんと同様に店によって注文の仕方が違うようで若干の緊張を要します。門々利うどんの場合は卓上に置かれたこちらの紙に丸を付けて出すようです。

吉田うどんの名店

kakeudon.hateblo.jp

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醤油ベースのさっぱりした味わい

肉うどん並盛

肉うどんの並盛で、肉は馬肉でも牛肉でもなく豚肉でした。また吉田うどんにつきものの茹でキャベツがありません。キャベツが食べたければ肉キャベツうどんを注文しなえればならないようです。

麺はどちらかというと平打ちで太さがまちまちであり、いかにも自分で手打ちしたという雰囲気を出していました。

厳選した瀬戸内海産の煮干しを使用した醤油ベースのつゆは香りが強く、極上の醤油ラーメンのようなさっぱりとした味わいで、適度な弾力の麺と合っていたと思います。

肉うどんとすりだね

想定外だった辛子高菜に気を取られてこの店はすりだねがないものとばかり思っていたのですが、後になって写真を見返すと左上にしっかりと置かれていました。

辛子高菜

辛子高菜は大盛禁止です。

辛子高菜を投入した肉うどん

辛子高菜は辛みが強く、少量でもよく効きます。さっぱりとしたうどんにピリピリ感が加わり、味の深みが増しました。

門々利うどんについて

主なメニュー

肉うどん(並)     450円

天ぷらうどん(並)   500円

肉キャベツうどん(並) 500円

替え玉         100円

地図

店舗概要

山梨県富士吉田市下吉田9-4-1

営業時間 10:30~14:00

定休日 日曜日・最終月曜日

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