桜井うどんは富士吉田市のほぼ中心部に位置する人気店で、メニューが「温かいうどん」と「冷たいうどん」の2種類しかないことで知られています。茹でキャベツの起源となった店と言われるだけに茹でキャベツが主役と言ってもいいうどんでした。
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街並に溶け込んだ有名店
桜井うどんは富士吉田市のほぼ中心部に位置するうどん店です。
富士吉田市の中心部を南北に貫く国道139号線は「冨士みち」と呼ばれており、この地域のメイン通りとなっています。富士急行の下吉田駅付近から富士山駅付近にかけてはしばらく商店街が続いており、「月江寺駅入口」交差点を過ぎたタイミングで左折した場所にあります。(小池時計店が目印です。)
吉田うどんの中ではかなりの有名店なのですが店構えは地味で周囲に完全に溶け込んでおり、「吉田うどん」という赤い幟がなければ見つけられなかったかもしれません。
茹でキャベツの起源とされる店
吉田うどんは正式には「吉田のうどん」と呼ぶそうで、山梨県の大月から河口湖にかけてのエリアで食べられているうどんです。
長らく織物業が主要産業だった富士吉田では機織りをする女性の代わりに男がうどんを打ってきました。塩水を使用して力任せに生地をこねたため歯ごたえのあるねじれた太麺が主流で、味噌や醤油ベースのつゆとともにワシワシ噛みしめて食べるのが特徴です。
上に載せる具材としては茹でたキャベツと馬肉というのが王道で、桜井うどんはこの茹でキャベツの起源とされるほどの歴史がある店です。(諸説あります。)
メニューは「温かい」と「冷たい」の2種類だけ
桜井うどんの店内は全体的に黒光りしており、何十年も毎日護摩祈祷を行い続けてきたお寺の堂内のようです。これまで見てきた吉田うどんのどの店とも全く異なっており、ちょっとやそっとのことでは出せないような風格が感じられました。
TV等で紹介されるようなことも多いようで、壁いっぱいにサイン色紙が貼られています。
個性的な店が多い讃岐うどんの中でも特にマニアックな「手打ちうどん田村」はメニューが4種類だけで、店に入るとまず「大きいの?小さいの?」と聞かれ、次は「熱いの?冷たいの?」と聞かれます。
こちらの桜井うどんの場合はニューがなんと2種類だけで、「温かいうどんですか?冷たいうどんですか?」しか聞かれません。
吉田うどんの名店
茹でキャベツが主役のうどん
桜井うどんの「温かいうどん」で、4茹でキャベツと油揚げが麺を覆い隠さんばかりに載せられていますが、吉田うどんの定番である肉はありません。
見るからに男が力任せに打ったであろう縮れまくった太麺は食べてみると意外に柔らかく、表面がぬめぬめしていて醤油と味噌をあわせたすっきりとしたつゆがよく絡みます。キャベツの存在感が抜群で、トッピングという域を超えてもはや主役ではないかと思えるようなレベルでした。
すりだねは唐辛子を醤油を合わせたものだそうで、見るからに辛そうです。
うどんに投入して食べてみるとやはり唐辛子の辛さが強めでしたが、すっきりとしたつゆの味に深みが増したようです。
桜井うどんについて
主なメニュー
温かいうどん 450円
冷たいうどん 450円
地図
店舗概要
営業時間 10:00~14:30
定休日 日曜日
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