「まるうまラーメン ぷらっと博多No.1」は博多駅1・2番線ホーム上に位置する立ち食いのラーメン屋です。国鉄民営化とJR九州誕生という流れの中で生まれた店で、ホーム上の立ち食いの店でありながら本格博多ラーメンを待たずに味わうことができます。
- 博多駅のホーム上に立ち食いラーメン屋があった
- 国鉄分割民営化で誕生した店
- 何から何まで本格的だった
- JR九州の意気込み恐るべし
- 「まるうまラーメン ぷらっと博多No.1」について
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博多駅のホーム上に立ち食いラーメン屋があった
博多駅の1・2番線は鹿児島本線の香椎・黒崎・小倉方面行の列車が使用するホームとなっています。


宗像大社の最寄りである東郷駅や宮地嶽神社がある福間駅へ向かう列車は主に1番線、大分へ向かう特急ソニックが2番線から発車するため、このホームは博多滞在中に頻繁に利用する場所となります。

3・4番線ホームには立ち食いうどん屋があってこれまで何回か利用しており、その際にはどうしたって1・2番線ホームにある立ち食いラーメン屋に気付きます。

駅のホーム上の立ち食いそば屋なら日本中にありますが、立ち食いラーメン屋というのはそうあるものではありません。替え玉もできる相当に本格的なラーメン屋のようで、とんこつスープのあの独特な香りをいつも周囲に漂わせています。本場博多の立ち食いラーメンはどのようなものなのか、そうなると気になるじゃないですか。
福岡滞在の二日目は宮地嶽神社「夕陽の祭り特別祈願祭」の受付のため朝一で福間まで行かなければならず、その際にこちらで朝食をとることにしました。
国鉄分割民営化で誕生した店
博多駅1・2番線ホームのラーメン屋は「まるうまラーメンぷらっと博多No.1」という名称で、JR九州の子会社であるJR九州フードサービス㈱が運営しています。私は全く気が付かなかったのですが、5・6番線ホームには「まるうまラーメンぷらっと博多No.3」があるそうです。
1987年の国鉄分割民営化によって誕生したJR九州は大半の路線が赤字であり、収益をあげるために多種多様な副業で稼ぐことが必要でした。この流れの中で誕生した「マイタウンラーメン」が店の起源であり、その後に屋号を変えながら味の改良を続けます。
狭い店内で朝7時からホームの乗客に提供するのですから、ラーメンの味も調理の仕方も工夫が必要です。麺もスープも自家製とし、外部の工場で作って現地は仕上げのみという現在のシステムとなりました。
博多駅1・2番線ホームのうどん店を改装し、現在の「まるうまラーメン ぷらっと博多No.1」が誕生したのは2003年です。
駅のホームの人気店(記事は下に続きます)
何から何まで本格的だった

「まるうまラーメン ぷらっと博多No.1」は1・2番線ホームの最も小倉寄りの場所に位置しています。ややこしい店名ですが、看板にはシンプルに「はかたラーメン」とのみ記されていました。

朝の8時前でしたが既に数組の客がおり、一心不乱にラーメンをすすりこんでいます。一人の店員が全ての客に対応しているようです。

本格博多ラーメンといった感のあるメニューで、駅の立ち食いラーメンとは思えません。替え玉も楽しめるのですから相当なものでしょう。

トッピングの紅ショウガ・辛子高菜・白ごま等が卓上に揃っています。ボトルに入っているのは替え玉の時のラーメンタレでしょうか。
JR九州の意気込み恐るべし

注文したのは白うまラーメンです。シンプルの極みであり、これが一番味が分かるだろうと選びました。極細ストレート麺の博多ラーメンはすぐに茹で上がるので待ち時間は短い傾向があり、今回も注文してそれほど待たずに出てきました。

ちゃんと生麺から茹でた細目・硬めのストレート麺です。スープはクリーミーでクセの無いあっさりした味わいで、これなら朝でも夜でもしっかりと食べられると思います。

とりあえず麺だけ食べ切り、替玉を頼むことにしました。

こちらも全く待たずに出てきました。こんな本格的博多ラーメンの店が駅のホームにあるのです。
1・2番線ホームでは本格的博多ラーメン、3・4番線ホームでは博多うどんが楽しめます。JR九州の意気込み恐るべしです。
「まるうまラーメン ぷらっと博多No.1」について
主なメニュー
白うまラーメン 650円
赤うまラーメン 750円
味玉ラーメン 750円
焼豚ラーメン 950円
替玉 110円
店舗概要
営業時間
7:00~23:00 月~土 祝前日
7:00~21:00 日・祝