藤沢の「讃岐うどん ななつや」はメニューが多彩で、麺も出汁も天ぷらもうま味が凝縮していました。個人のうどん屋にとって厳しい環境の中でまじめにうどん作りに取り組み、店は8年続いています。
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街道沿いの厳しい環境の店
「讃岐うどん ななつや」は神奈川県藤沢市で、高座渋谷と長後のちょうど中間のうどん屋です。藤沢といえば湘南のイメージがありますが海とは真逆の内陸部にあり、もう少しだけ北に進めば大和市に入ってしまうような場所に位置しています。
このあたりは小田急江ノ島線と並行して国道467号線が伸びており、広大な駐車場を併設したファミレス・ラーメン屋・焼肉屋・回転ずし屋といった店が道路沿いに点在する郊外ではおなじみの光景を見ることができます。
ななつやが店を構えているのもこの467号沿いですが、大型チェーン店ならともかく個人が経営しているようなうどんの名店があるとはとても思えないような場所です。一方で小田急線の駅からは少々遠い場所(高座渋谷から徒歩約15分)にあり、車を使わない人からはほとんど気付かれることはないと思います。ななつやはこんな厳しい環境の中にある店なのです。
相当にまじめな店主の店
高座渋谷のうどん屋が「郊外で客が来ない」とSNSで悲鳴を上げているというニュースを随分前に聞いた記憶があります。その店は結局閉店してしまい、その後に入ったのがななつやのようです。
香川の製粉工場から取り寄せた粉を使って毎日店でうどんを手打ちしているということなので、讃岐うどんのために開発されたオリジナル小麦「さぬきの夢」を使用していると思われます。香川県内のうどん屋の大半がオーストラリア産の小麦を使用しているといいますから、ななつやは相当にまじめな店のようです。
出汁もイリコや鰹節・昆布を始めとして全国から取り寄せた材料を使用しており、卵や米も厳選したものを使用しています。
ななつやが開店したのは2017年ですから、このような環境下で8年も続いていることになります。店主の真面目さ恐るべしです。
神奈川のうどん屋(記事は下に続きます)
王道だけではない多彩なメニュー
食べログ等のネット上の情報では11:30開店となっていたので11時過ぎに店に到着したところ、既に営業は始まっているではないですか。
店内は4人用テーブルが1卓に2人用が5卓、それに加えて10席のカウンターがありました。お昼にはまだ早い時間で店内は空いていましたが、次々と客がやってきて食べ終わるころにはほぼほとんどの席が埋まっていたように思います。
「讃岐うどん」を名乗っていますがかけやぶっかけといった王道に加え、それ以外のも多彩なメニューが用意されていました。
香川県民が見たら「邪道だ!」と言い出しそうなものもあります。
注文を受けてから麺を茹でて天ぷらを揚げ始めているようで、うどんが出てくるまで少々待ちました。
麺も出汁も天ぷらもうま味が凝縮していた
かけうどんととり天・ちくわ天です。
イリコ控えめの和風出汁はバランスが取れていて、最後まで飲み干したほどの味わいでした。
麺はやや細目でしたがしっかりとエッジがきいており、もちもちツルツルしていてしなやかなコシとのど越しが素敵です。一口目は少しゴワゴワしていたように感じましたが、熱々の出汁の中でいい感じに火が通ったようで、すぐにちょうどよい硬さになりました。
揚げたてなので天ぷらもサクサクです。肉はジューシーではありませんでしたがうま味がしっかりと凝縮されており、ちくわは味が強めでした。
「讃岐うどん ななつや」について
主なメニュー
かけうどん 580円
ぶっかけうどん 580円
きつねうどん 730円
アジアンバリ辛混ぜうどん 1080円
焦がしチーズカレーうどん 1080円
地図
店舗概要
神奈川県藤沢市長後1197-4
営業時間
10:30~14:30 19:00~21:00(平日)
11:30~14:30 18:00~21:00(土日祝)
定休日 月曜日
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