谷やは人形町と水天宮前の中間に位置する人気のうどん屋です。高松出身の「うどん一筋」の店主の店で、力強い麺と優しい出汁が印象に残りました。
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3年連続ビブグルマンの店
「谷や」は水天宮前交差点から新大橋通を東方向に3分程進んだ場所に位置しています。東京のうどん好きの間では有名な店で、特にミシュランガイド東京に3年連続(2015~2017)で掲載されたことで知られています。
ミシュランでは三段階の星に加えて「ビブグルマン」という評価があります。「価格以上の満足感が得られる料理」ということで、5,000円以内で食べられるコストパフォーマンスに優れた良店を紹介しています。東京や神奈川のうどん屋で「ミシュランのビブグルマン獲得!」という店はそれほど珍しくは無いように思いますが、「3年連続」というのは希少価値が高いのではないでしょうか。
こちらでは髙松の名店で修業した店主による「打ち立て」「切りたて」「湯がきたて」のうどんを東京で楽しむことができます。
のれんには「讃岐に伝わる本場の手法にこだわる谷やのうどん」と書かれています。
「うどん一筋」だった店主の人生
谷やの店主は高松市の出身で、実家の近くに「もり家」があったことが全てのきっかけとなっています。
もり家は高松空港の近くにある人気のうどん屋です。麺のコシと豊富なメニューが特徴で、現在では本店に加えて浜松町に東京店を構えるほどの店となっています。
店主は高校生の頃にもり家でアルバイトを始めたことをきっかけにうどんにはまり、いったんは大学へ進学するも2年で中退して今度は社員となります。そこで3年間修業してうどんづくりを習得し、もり家が浜松(浜松町ではない)に出店する際は店長として現地に派遣されるほどの存在となりました。
浜松での奮闘ぶりが地元客の目に留まって東京進出を勧められ、2010年に谷やをオープンさせます。
いりこ、昆布、割り節など厳選された素材を使用して毎日4時間以上かけて出汁をとり、オーストラリア産と香川県産の粉を使用した生地を踏んでは寝かせるを繰り返して麺を打っているといいます。
東京の讃岐うどんの名店(記事は下に続きます)
谷やのメニューの注意事項
さすが人気店です。日曜日の開店時間ピッタリに来ると既に相当な列ができていました。
王道の讃岐うどんといった感のあるメニューです。
こうしてみると2玉までは同一料金のようです。左端に「ネギ抜きの方、しょうがご希望の方は注文時にスタッフまでお申し出ください」と書かれており、これを見落としてしまったばかりにしょうが抜きでかけうどんを食べることになりました。
店内はカウンター席が15席、テーブル席が18席とコンパクトにまとまっています。
カウンター席からは生地を延ばしているところから茹でるところまで、うどんづくりの工程を目の前で見ることができます。
私は開店直後の第一弾で座ることができましたが、そこで座れなかった第二弾の人はカウンター席と壁の間のスペースに並んで順番を待ちます。食べていて背後から圧のようなものを感じました。
力強い麺と優しい出汁、うま味が凝縮したちくわ天
かけうどんの中盛で、メニュー表の注意書きを見落としてしまったのでしょうが抜きです。
天ぷらはかしわ天とちくわ天を注文しました。
麺はうまく啜りこめないほどの太さです。これだけ太いと表面と内部で食感が違っていたりするものですが、芯まで均一に火が通っているようで全体として程よい硬さです。ずっしりとした重量感があり、歯ごたえやのどを押し返してくるような力強さが感じられました。
黄金色の出汁はイリコが効いた優しい味わいで、口の中で麺と絡んで幸せな気持ちにさせる味わいです。
ちくわ天は讃岐うどんにおいてはかけうどんに最も合うトッピングとされており、店によって様々な工夫が凝らされています。谷やでは半分に切り、途中に切込みを入れて巻いたうえで揚げていました。最も火が通るがその分だけ手間もかかるタイプで、うま味が凝縮していました。揚げたてのかしわ天のジューシーで素晴らしかったと思います。
谷やについて
主なメニュー
かけうどん 700円
ぶっかけうどん 700円
釜揚うどん 700円
スパイシーカレーうどん 900円
肉うどん 980円
地図
店舗概要
営業時間 11:00~21:30
定休日 不定休
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