手打ちうどんムサシは「富士吉田で一番硬い」と言われるほどの店で、デカデカとしたかき揚げがのせられた「ムサシうどん」が看板メニューです。一本一本しっかりと噛みしめれば噛みしめるほど様々なうまみが感じられるうどんでした。
- 「富士吉田で一番硬い」と言われている店
- 「これは硬いんじゃないか?」と思った
- ずいぶんとマニアックな店だった
- 噛みしめれば噛みしめるほど様々なうまみが感じられた
- 手打ちうどんムサシについて
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「富士吉田で一番硬い」と言われている店
手打ちうどんムサシは富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社の近くにある吉田うどんの人気店です。(「手打ちうどんむさし」だとカレーうどんが名物の讃岐うどんの店になります。間違えないようにしてください。)
昭和初期に富士吉田は主産業の織物業が隆盛を極め、この地域には機織りの関係者や織物を買い付けに来た商人が数多く集まりました。それに加えて富士山信仰の拠点でもあったことから富士講の信者たちが訪れる場所でもありました。そういう人々に振舞われたことで評判になったのが吉田うどんです。
この地では機織りをする女性の手を煩わせることがないよう男がうどんを打ったといいます。ほうとうと違って塩水を使用し、力任せに生地をこねたため歯ごたえのあるねじれた太麺が主流となりました。硬さが評判の吉田うどんの中でも「富士吉田で一番硬い」と言われているのが手打ちうどんムサシです。
「これは硬いんじゃないか?」と思った
吉田うどんはそのコシの強さや太さから「日本一硬い」とまで言われていますが、これまで何軒かの店でうどんを食べてみて決してそんなことはないと思っています。
本当に硬いのは名古屋の味噌煮込みうどんで、その中でも特に「山本屋」という屋号を持つ2つの超有名店であることに間違いありません。この2つの系列はまるで芯が残っているかのような本当に硬いうどんが出てきます。(最近知ったのですが「柔らかめ」という注文も可能だったのだそうです。)
吉田うどんは讃岐うどんや関西風のうどんのように噛まずに呑み込んでのど越しを楽しむようなものではありませんが、しっかりと噛みしめることで麺とつゆの美味さを味わうことができます。歯や顎に負担がかかる訳でもありません。
そんな私でも「これは硬いんじゃないか?」と思ったのがムサシのうどんです。
ずいぶんとマニアックな店だった
自宅の居間などを利用して客にうどんを振舞った風習が現在まで伝わり、吉田うどんの店は玄関で靴を脱いで小上がりの座敷に上がり、座布団に座ってうどんを食べるタイプの店が主流となっています。そのため店を前にしてその外観にびっくりするというのはそう珍しくないようです。
金鳥居をくぐって富士山に向かって緩やかな坂を一直線に登り、北口本宮富士浅間神社の手前で右に折れました。
そこからさらに一直線に進み、「ここの角を曲がればムサシがあるはず」ということで目に飛び込んできたのがこの光景です。暖簾は下がっていますが、本当に入って大丈夫なのか窓から中を覗きました。
こちらの店も玄関で靴を脱いで座敷にあがるタイプです。香川でずいぶんとマニアックな店は見てきましたが、こちらも相当なものではないでしょうか。
メニューは壁に貼り出されていました。
吉田うどんの名店
噛みしめれば噛みしめるほど様々なうまみが感じられた
こちらでは店名を冠したムサシうどんです。馬肉と茹でキャベツをのせた定番のうどんが出てくるものとばかり思っていたら全く違っていました。いろいろと上にのっていますが、馬肉はありませんでした。
トッピングがこれだけあると麺を掘り出すのも大変です。とんでもない極太麺で、これでは一本ずつ食べるしかありません。これまで様々な場所でうどんを食べてきましたが、これほど太いうどんは初めてです。
エビの風味がプンプンしているかき揚げはサクサクしており、つゆに浸して食べると大変に美味でした。ただしこれだけで相当お腹が膨れるのでペース配分は注意が必要です。
煮干しなどでとった出汁に醤油と味噌を合わせたつゆはすっきりとしていて香りが高く、私には何やら関西風の味に感じられました。これが超極太麺のぬめぬめした表面にしっかりと絡んでいます。一本一本しっかりと噛みしめれば噛みしめるほど様々なうまみが感じられましたが、太すぎて芯が生のままなんじゃないかというような箇所もありました。
すりだねはほぼ唐辛子でした。
これによりスッキリから一気にピリ辛になりました。
手打ちうどんムサシについて
主な絵ニュー
かけうどん 500円
つけうどん 500円
ムサシうどん 700円
替え玉 250円
地図
店舗概要
営業時間10:30~14:00
定休日 木曜日
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