神保町の丸香(まるか)はいつ行っても行列ができている超人気店で、東京に居ながらにして本格的な讃岐うどんを味わうことができます。基本中の基本である「かけ」は麺も出汁も力強く、間違いなく都内で最強のうどんだと思います。※2018年12月29日作成、2024年8月12日改定。
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かつて東京のうどんはまずかった
私は1995年8月から1997年2月まで期限付きの出向で四国に行っており、その内で最初の半年間は高松に住んでいました。本場の讃岐うどんはまさに絶品で、それまでそば派であったはずの私がどっぷりうどんにはまることになったのですが、それだけに東京に戻ってからはうどんの余りのまずさに衝撃を受けることになります。はなまるうどんが渋谷公園通りに出店した2002年まで、東京のうどんは恐ろしくレベルが低かったのです。
同じような思いをしたのが神保町にある丸香の店主です。
いつも長蛇の列ができる丸香
丸香は東京のうどん好きの間では知らない者がいないほどの超人気店で、神保町の靖国通りから一本裏通りに入った店の前にはいつも長蛇の列ができています。
高松出身の店主は大学進学に伴って上京してそのまま就職しますが、当時の東京には香川で食べていたようなまともなうどん屋がなかったことから一念発起して一旦香川に戻り、「釜玉」発祥の店として知られる「山越」で修業して2003年に丸香を開店しました。
はなまるうどんと丸亀製麺が多くの店を展開したことで、都内でも一定レベル以上のうどんを簡単に食べられるようになりました。また讃岐うどんブームにより香川で修業した店主が開いた店も増え、東京のうどんは劇的に進化したように思います。そんな中でも「東京一ではないか?」と言われているのが丸香のうどんです。
東京にある讃岐うどんの名店
店内は基本的に撮影禁止
丸香は都内でも屈指の行列店であり普通に行ったのでは30分以上の行列ができていることは覚悟しなくてはいけません。
ロスを最小限にするには開店前から並ぶしかなく、10:30に店に到着したところ既に8人くらいの人が並んでいました。雨模様だったのでこの程度でしたが、晴れていればどのくらいに列になっていたでしょうか。
丸香は並んでいる間にメニューが手渡され、その場で注文する仕組みになっています。
ちくわ天はかけうどんに最も合うサイドメニューとされ、香川ではどこの店も一番力を入れています。それでも7種類も使い分けているというのは他ではないでしょう。
天ぷら類は基本的にうどんのダシにつけて食べてほしいそうです。
店内は基本的に撮影禁止ですが、料理の写真だけなら大丈夫なようです。
麺も出汁も力強かった
前の方に並んでいたので、開店後は第一陣として入ることができました。あらかじめ注文しているので、席に着いたらそれほど待たずにうどんが出てきます。
基本中の基本であるかけうどんです。食べ歩きをしている訳ではないので安心して中盛(1.5玉)を注文できました。きれいに折り畳まれた太麺が食欲をそそります。「これぞ香川のイリコ出汁」とでもいうような香りがプンプンしており、一口すすってみるとスッキリとしていながらうま味もたっぷりで、関西風の出汁とは明らかに違った強さがありました。
ちくわ天とかしわ天も合わせて注文しました。ちなみにこの日のちくわ天はえそちくわです。ちくわ天はプリプリしており、かしわ天はジューシーでした。確かにそのまま食べるより出汁に浸した方が美味です。
麺は真っ白でやや太めでした。グミ系でもふわふわ系でもツルツルでもない強めの麺で、昔懐かしいうどんという感じです。しっかりとした口当たりで、のどの奥で押し返してくるような感覚でした。
都内で最強だと思う
丸香は東京のうどん店の中では麺も出汁も異次元で、その二つが一体化することにより極上の味わいとなっていました。食べていて幸せな気持ちになる優しい味わいは素晴らしく、私の知る限りでは東京で最強のうどんだと思います。
丸亀製麺の味に慣れてしまうことがないよう、味覚のレベルを維持するためにも丸香のような店にたまに入っておくことは大切なようです。
うどん丸香について
主なメニュー
かけうどん 420円
きつねうどん 580円
肉うどん 680円
釜上げうどん 450円
釜たま 480円
地図
店舗概要
営業時間11:00~16:00 17:00~20:30【平日】
11:00~15:30【土】※うどん玉が無くなり次第、閉店
定休日:日・祝・振替休日
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