夢吟坊(むぎんぼう)三宿本店では本格的な京うどんを味わうことができます。店頭の大きな提灯が目印の店で、麺と出汁がイメージ通りの美味しい店でした。
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いきなり出現した本格京うどんの店
夢吟坊三宿本店は国道246号線三宿交差点の近くに位置する京うどんと麦とろ膳の店で、オープンしたのは1993年10月です。「はなまるうどん渋谷公園通り店」がオープンして東京のうどんが劇的に変わり始めるのが2002年9月ですから、それよりも9年も先でした。
京うどんは間違いなく日本を代表するご当地うどんの一つであり、貴族文化が華開いた街らしく味も見た目も繊細で洗練されたものとなっています。
同じ関西圏でありながら大阪のうどんが讃岐に侵略されつつあるのに対し、京うどんは「出汁で食す」という伝統を今日まで守り続けているように思います。麺を引き立てるために出汁があるのではなく、出汁の味を楽しむために麺があるというのが京うどんなのです。
ろくなうどん屋が無かった東京に本格京うどんの店がいきなり出現したのですから、周辺の人々は驚いたでしょう。
「トレンディースポット」三宿
三宿交差点は田園都市線の三軒茶屋駅と池尻大橋駅の中間という、なかなか厄介な場所に位置しています。しかし周辺にはおしゃれなバーやビストロ・フランス料理店などが集まっており、1990年代には「トレンディースポット」として世に知られるようになりました。
その名残なのか、「三宿」という地名には現在でも特別な重みが感じられます。
夢吟坊はそのような三宿でランチタイムから22時まで開いている店です。かつては深夜2時まで営業しており、それだけ長い時間帯でありながら行列が途絶えない時もあるほどの人気店です。「夢を吟(うた)い続ければいつか必ずその夢は実現する」という信念からこの店名になりました。
本場の京うどん(記事は下に続きます)
店頭の大きな提灯が目印
夢吟坊三宿本店は池尻大橋駅から徒歩10分くらいの場所に位置しています。
店頭の大きな提灯が目印となっており、遠くからでもわかります。
店内はカウンター席・テーブル席に加え座敷席もあります。基本的にオフィス街ですが住宅街も混在しているような場所であり、近隣に勤務するサラリーマンだけでなくファミリー層も来店しているようです。
本格京うどんだけあってメニューは讃岐とかなり違っていました。きつねうどんはしっかりと甘さのしみ込んだ三角形の揚げがのせられており、きざみうどんは短冊状に刻まれた揚げとネギがのっています。
イメージ通りの「美味いうどん」
今回はえび天うどんを注文しました。うどんと天ぷらが別皿となっています。
半透明な細麺にやはり透き通った出汁のかかった、典型的な関西風のうどんです。
麺は徹底的にモチモチしており、食感や歯応え・口当たりに至るまで他の表現が思い浮かびませんでした。口の中の粘膜を擦る感覚やのどを押し返す感覚が素晴らしく、口の中全体でうどんを味わっているような印象です。
出汁は昆布や鯖節・宗田節からとった正しい関西風で、決して強すぎずバランスが取れていました。うどんとともに味わうことでその良さがより理解できたように思います。
イメージ通りの「美味いうどん」であり、「こういうのでいいんだよ」と言いたくなります。
天ぷらもサクサクで、実に美味でした。
夢吟坊三宿本店について
主なメニュー
かけうどん 730円
きつねうどん 790円
きざみうどん 920円
かき揚げ天うどん 1020円
えび天うどん 1180円
地図
店舗概要
東京都世田谷区池尻3-30-2
営業時間 10:00~22:00
定休日 月曜日・火曜日
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